y-knotシリーズ

一般の方向け

2023/9/28 最終更新

『これからの教育学』 第2章 教えることの思想史

目次

・文献にチャレンジ

・Further readings 次に読んでほしい本

・Book/Cinema guide 読書・映画案内

・巻末の引用・参照文献/資料

 


Quiz クイズ

明治の知識人たちはしばしば,インド,中国,ギリシア,ユダヤ(ヨーロッパ)の偉大な思想家を4人あげて「四聖(しせい)」とよび讃えました。明治生まれで日本を代表する思想家である和辻哲郎も,そんな「四聖」を讃える一人。彼はこの4人を「いついかなる社会の人々であっても,彼らから教えを受けることができる」「人類の教師」ともよんでいます(和辻 1988)。
さて,「四聖」とも「人類の教師」ともよばれる4人,組み合わせとして正しいものを,以下から選んでください。

a. 釈迦,孔子,ソクラテス,イエス

b. 竜樹,孟子,プラトン,パウロ

c. 鳩摩羅什,朱熹 ,アリストテレス,アウグスティヌス

d. 親鸞,王陽明,イマニュエル・カント,トマス・アクィナス

 

【WEB限定】Quiz クイズ

Q2.1 ヒッポのアウグスティヌスが活躍した時代はいつ?

a. 4~5世紀 b. 14~15世紀 c. 18~19世紀

 

Q2.2 コメニウスの著作のタイトルはどれ?

a. 『神の国』 b. 『大教授学』 c. 『ペスタロッチーの直感のABCの理念』

 

Q2.3 ヘルバルトが『一般教育学』で定義した、教育を構成する3つの要素とは?

a. 管理・教授・訓育 b. 学識・徳性・敬虔 c. エロス、アガペー、フィリア

 

Chapter structure 本章の構成/関連する章

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Goals 本章の到達目標

1.「神の恩寵」から「人間の技術」へという「教えることの思想史」から,教育を考えるヒントをつかむ
2.第1 章の「学び」をふまえながら,「教える」ことの理想の形について自分なりのイメージをもつ

 

Introduction 導入(動画)

 

Report assignment レポート課題

本章の内容を振り返って,下記の2 つについてそれぞれ200 字程度でまとめてみましょう。
① アウグスティヌス,コメニウス,ヘルバルト(,大村はま)の言説から,「教えること」の思想の変遷について。
② 〈「学び」を導き支えるものとしての「教える」〉という言い方から,どのような教育がイメージされるか。

 

文 献

文献にチャレンジ(各節【問い】の末に掲載)
1. 神門しのぶ(2013)『アウグスティヌスの教育の概念』教友社
2. コメニウス,J. A./井ノ口淳三訳(1995)『世界図絵』平凡社
3. 大村はま/苅谷剛彦・苅谷夏子(2003)『教えることの復権』筑摩書房

 

Further readings 次に読んでほしい本
・伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留責任編集(2020)『世界哲学史2 古代Ⅱ 世界哲学の成立と展開』筑摩書房
・北詰裕子(2015)『コメニウスの世界観と教育思想』勁草書房
・久冨善之(2017)『日本の教師,その12 章――困難から希望への途を求めて』新日本出版社
・熊井将太(2017)『学級の教授学説史――近代における学級教授の成立と展開』渓水社
・ビースタ,G./上野正道訳(2018)『教えることの再発見』東京大学出版会

 

Book/Cinema guide 読書・映画案内
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ディアドラ・ラフテリー/立石弘道訳(2018)『ヴィジュアル版 教師の歴史』図書刊行会
▶教職をめざすということは,古代から現代まで,歴史上連綿と続く教師たちの仕事に連なるということです。絵画や写真に残る教師たちの,教職の喜びと苦悩に,思いを馳せてみませんか。

 

巻末の引用・参照文献/資料
・大村はま(1973)『教えるということ』共文社
・大村はま(1996)『新編教えるということ』筑摩書房
・大村はま・苅谷剛彦・苅谷夏子(2003)『教えることの復権』筑摩書房
・神門しのぶ(2013)『アウグスティヌスの教育の概念』教友社
・コメニウス,J. A./井ノ口淳三訳(1995)『世界図絵』平凡社
・三枝孝弘(1982)『ヘルバルト「一般教育学」入門』明治図書出版
・相馬伸一(2017)『ヨハネス・コメニウス――汎知学の光』講談社
・日本聖書協会(2014)『聖書――スタディ版:わかりやすい解説つき:新共同訳』改訂版,日本聖書協会
・和辻哲郎(1988)『孔子』岩波書店

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