y-knotシリーズ

一般の方向け

2023/3/8 最終更新

第5章

 

目次


Chapter structure

05_cs

 

 

キーワード

身体障害 / 肢体不自由 / 脳性まひ / 二分脊椎 / 筋ジストロフィー / ボバース法 / ボイタ法 / 四肢欠損 / 二次障害 / 臨床動作法 / 視覚障害 / ロービジョン / 全盲 / 社会的全盲 / 核となる体験 / 視覚リハビリテーション / 晴眼者 / 聴覚障害 / 聴者 / 一側性難聴 / 伝音性難聴 / 感音性難聴 / 新生児聴覚スクリーニング検査 / 補聴器 / 人工内耳 / 聴覚口話法 / 指文字 / キュード・スピーチ / 聴覚活用 / 手話 / 愛着関係 / CODA / ろう文化 / 聴文化 / 「茶の間の孤独」 / 日本手話 / ろう者 / 手話言語条例

 

Quiz クイズ

Q5.1 車いすを使用する肢体不自由のある人とエレベーターに乗るとき,どういうことに気をつければいいでしょうか。

 

Q5.2 全盲の人(まったく光を感じられない状態)とじゃんけんをするにはどうしたらいいでしょうか。

 

[★ウェブ追加分:書籍非掲載Quiz]
★Q5.3 障害のある人が参加できる(する)スポーツ大会はどれでしょうか。
a. オリンピック b. パラリンピック c. デフリンピック

 

★Q5.4 これらは,視覚障害のある人を誘導するためのブロックです。次のうち,「注意」を意味しているのはどちらでしょうか。
a.
5章扉a
b.
5章扉b
★Q5.5 視覚障害のある人のなかで,点字を日常的に使っている人は何%でしょうか。
a. 約10% b. 約30% c. 50%以上

 

Exercise エクササイズ

5.1 視覚について改めて考えてみよう:「かわいい」という判断を,あなたは普段どのようにしているでしょうか。視覚情報のみに由来するのでしょうか。聴覚,触覚で感じる「かわいい」ということはありうるか,考えをシェアしてみよう。

 

5.2 バリアフリーマップを持って出かけよう:地域や大学によっては,バリアフリーマップを作っていることがあります。このマップをもとに,街中や構内を歩いてみましょう。あなたの身近にはどのようなバリアがありますか。どのようなバリアフリー対応の場所がありますか。そして,もっと改善できそうなところも見つけ,バリアフリーマップに描きこんでみよう。また,自分が視覚障害,肢体不自由,聴覚障害などがあったら,地域や大学に対してどのような思いをもちそうか,考えをシェアしてみよう。

 

[★ウェブ追加分:書籍非掲載Exercise]
★5.3 点字を知ろう:実は点字はとても規則性があるものです。下記のサイトには,点字がどのようななりたちでできているのかが書かれています。
にってんキッズページ「点字のしくみ」(日本点字図書館)https://www.nittento.or.jp/about/kids/braille.html
A. 街中にある点字表示を探してみよう。そして,上記のサイトも参考に,見つけた点字表示には何が書かれているのか,読み解いてみよう。
B. 点字の近くに書いてある晴眼者のための説明の文章と,点字の文章に違いがあれば,どのように違っているのか,なぜ違いがあるのか,考えてみよう。

 

★5.4 パラリンピックとデフリンピックについて知ろう:障害のある人の世界的なスポーツ大会に,パラリンピックやデフリンピックがあります(デフリンピックは,2025年に東京で開催予定です)。それぞれどのような種目があるのか,障害のない人の大会(オリンピックなど)との違いとは何かを調べてまとめてみよう。
(例えば,オリンピックでは,バスケットボールはどのようなクラス分けがされますか。パラリンピックでは,どのようなバスケットボールのクラス分けがありますか。デフリンピックにはクラス分けはありますか)

 

引用・参照文献

  • 秋山なみ・亀井伸孝(2004).『手話でいこう――ろう者の言い分 聴者のホンネ』ミネルヴァ書房
  • 安藤信哉(2009).『事故ル! 18歳からの車いすライフ』幻冬舎ルネッサンス
  • 青柳まゆみ・鳥山由子(2020).『新・視覚障害教育入門』ジアース教育新社
  • 千葉県(2017).「障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン
  • 趙彩尹・渡邉尚孝・矢野夏樹(2020).「肢体不自由児・者における心理リハビリテーションの課題――脳性まひ児・者を中心に」Journal of Inclusive Education,9,80-89.
  • エキマトペ(2022).「電車の音,初めて知った。エキマトペ
  • 深谷佳希・安井隆光(2014).「神経発達学的治療法(NDT)――Bobath法は有効か?」日本リハビリテーション医学会監修・診療ガイドライン委員会/日本リハビリテーション医学会脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会編集『脳性麻痺リハビリテーションガイドライン』第2版,金原出版
  • 橋爪紀子(2014).「脳性麻痺児の加齢に伴う運動能力の低下,二次障害への対応は?」日本リハビリテーション医学会監修・診療ガイドライン委員会・脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会編集『脳性麻痺リハビリテーションガイドライン』第2版,金原出版
  • 広瀬浩二郎(2020).『触常者として生きる――琵琶を持たない琵琶法師の旅』伏流社
  • 石川ミカ(2003).『車いすのリアル――私たちはそんなに気の毒じゃないし,かわいそうでもない』大和書房
  • 伊藤亜紗(2016).『目の見えないアスリートの身体論――なぜ視覚なしでプレイできるのか』潮新書
  • 梶川妙子・河﨑佳子(2008).「軽・中等度難聴者の心理」村瀬嘉代子・河﨑佳子編著『聴覚障害者の心理臨床2』日本評論社
  • 神奈川県聴覚障害者福祉センター(n.d.).「よくある質問 聴覚障害って何ですか。
  • 柏倉秀克(2008).『中途障害者の心理と支援――視覚に障害のある人々を中心に』久美
  • 河﨑佳子(2004).『きこえない子のこころ・ことば・家族――聴覚障害者カウンセリングの現場から』明石書店
  • 木村晴美・市田康弘(1995).「ろう文化宣言――言語的少数者としてのろう者」『現代思想』23 (3),354-362.
  • 河野泰弘(2007).『視覚良好――先天性全盲の私が生活している世界』北大路書房
  • 厚生労働省(2018a).「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)
  • 熊谷晋一郎(2009).『リハビリの夜』医学書院
  • 京都府視覚障害者協会情報宣伝部メルマガ色鉛筆チーム(2021).『見えない地球の暮らし方――見えない・見えにくい人のリアルな日常レポート集』京都府視覚障害者協会情報宣伝部メルマガ色鉛筆チーム
  • メルマガ色鉛筆チーム編著(2021).『見えない地球の暮らし方――見えない・見えにくい人のリアルな日常レポート集』京都府視覚障害者協会
  • 文部科学省(n.d.).「肢体不自由とは
  • Murphy, R. F.(1987). The body silent: The different world of the disabled. W. W. Norton.(マーフィー,R. F./辻真一訳(2006).『ボディ・サイレント』平凡社)
  • 中津真美・廣田栄子(2020).「聴覚障害の親をもつ健聴児(Children of Deaf Adults:CODA)の通訳役割の実態と関連する要因の検討」『Audiology Japan』63,69-77.
  • 難病情報センター(n.d.b).「筋ジストロフィー(指定難病113)
  • 日本聴覚医学会難聴対策委員会(2014).「難聴対策委員会報告――難聴(聴覚障害)の程度分類について」『Audiology Japan』57,258.
  • 認定NPO法人タートル(2015).「中途失明Ⅲ――未来を信じて」特定非営利活動法人タートル
  • 則竹耕治(2014).「Vojta法は有効か?」日本リハビリテーション医学会監修・診療ガイドライン委員会/日本リハビリテーション医学会脳性麻痺リハビリテーションガイドライン策定委員会編集『脳性麻痺リハビリテーションガイドライン』第2版,金原出版
  • 沖高司(2015).「二分脊椎」篠田達明監修・沖高司・岡川敏郎・土橋圭子編集『肢体不自由児の医療・療育・教育』改訂3版,金芳堂
  • 小野純平(2004).「障害児の心理的特性」藤野信行編著・及川克紀・東原文子・小野純平・志村洋・渡辺昭彦・見黒達哉共著『障害者心理学』新版,建帛社
  • 乙武洋匡(1998).『五体不満足』講談社
  • 澁谷智子(2009).『コーダの世界――手話の文化と声の文化』医学書院
    杉浦千登勢・汐田まどか・家島厚・大野耕策(2003).「脳性麻痺児(者)におけるてんかん発症と予後に関する検討」『脳と発達』35,478-483.
  • 障害者職業総合センター(2019).『視覚障害者の雇用等の実状及びモデル事例の把握に関する研究』(調査研究報告書149)
  • たんぽぽの家編(2016).『ソーシャルアート――障害のある人とアートで社会を変える』学芸出版社
  • 東京盲ろう者友の会 (n.d.)「盲ろう者のコミュニケーション方法」東京盲ろう者友の会HP
  • 東京都生活文化スポーツ局スポーツ総合推進部・スポーツ施設部(n.d.).「聴覚障害とスポーツ」スポーツTOKYOインフォメーション
  • 鳥取県(2013).「鳥取県手話言語条例」鳥取県福祉保健部ささえあい福祉局障がい福祉課
  • 筑波大学附属桐が丘特別支援学校編著(2008).『肢体不自由教育の理念と実践』ジアース教育新社
  • 渡辺一史(2003).『こんな夜更けにバナナかよ――筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』北海道新聞社
  • WebCrew(2016).「難聴のレベル」シニアのあんしん相談室――補聴器案内
  • WHO(World Health Organization)(2021a). Deafness and hearing loss. Fact sheets.
  • 山ノ上奏・川間健之介・中津真美(2019).「脳性まひ者の就労状況と二次障害の変容」『リハビリテーション連携科学』20 (2),156-166.