y-knotシリーズ

一般の方向け

2023/3/10 最終更新

第4章

目次


Chapter structure

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キーワード

診断 / チーム / 個別支援計画 / リハビリテーション / QOL / 療育 / 児童発達支援 / 二次障害 / 薬物療法 / 介助 / 福祉用具 / 補装具 / 自助具 / アドボカシー / 成年後見制度 / 障害者虐待防止法(障害者虐待の防止,障害者の養護者に対する支援等に関する法律) / 所得保障 / 障害年金 / 生活保護 / 身体障害者手帳 / 精神障害者保健福祉手帳 / 療育手帳 / 貧困 / 障害者総合支援法 / 心理療法 / アクセシビリティ / ユニバーサルデザイン / バリアフリー法(高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律) / 接触仮説 / 合理的配慮 / アファーマティブ・アクション / 生涯発達 / 乳児期・幼児期 / 新生児マススクリーニング / 乳児家庭全戸訪問事業 / 保育所等訪問支援 / 児童期 / 特別支援教育 / 個別の教育支援計画 / 個別の指導計画 / 特別支援学校 / 特別支援学級 / 通級による指導 / 通常学級 / 就学相談 / 特別支援教育コーディネーター / スクールカウンセラー / 放課後等デイサービス / 教育相談室(所) / 特別な教育的ニーズ / インクルーシブ教育 / 思春期・青年期 / 障害学生支援 / 学生相談 / 成人期・壮年期 / エイジング / 就労継続支援A 型 / 就労継続支援B 型 / 障害者雇用促進法 / 地域障害者職業センター / 障害者就業・生活支援センター / 就労移行支援・就労定着支援 / ジョブ・コーチ / 高齢期 / 喪失 / 心理的アセスメント / 心理検査 / コンサルテーション / カンファレンス / 応用行動分析 / 行動随伴性 / 関係性 / クライエント中心療法 / 精神分析 / コミュニティ心理学 / 知能検査 / 発達検査 / 人格検査 / 神経心理学的検査 / 心理療法と療育 / 構造化 / PECS / TEACCH

 

Quiz クイズ

Q4.1 「合理的配慮」に該当しないものはどれでしょうか。
a. 車いすを利用する人たちや杖をつく人が来店しやすいように,レストランの入り口にスロープを設置した。
b. 視覚障害のある大学生Aさんが,授業を受ける際にテキストデータ(電子データ化した文字情報)が必要となった。教員Bさんは講義ノートのテキストデータをAさんに渡した。
c. 知的障害のある英文学科の大学生Cさんに,学位取得の条件である英語の知識の証明を免除した。
d. 公共交通機関を使って通勤するのが困難なDさんが,通勤負担を減らすための配慮を申し出て,話し合いの結果,助成金を用いて事業主が会社近くのアパートを借り上げ,Dさんに貸与することにした。

 

[★ウェブ追加分:書籍非掲載Quiz]
★Q4.2 知能検査やIQの説明として,次のうち正しいのはどれでしょうか。
a. IQは一生涯変わらない。
b. IQ=65と測定された子どもたちに対しては,同一の療育プログラムを適応することが好ましい。
c. 知能検査は10~20年程度で作り変えられる。
d. ビネー式の知能検査で測定したIQの値と,ウェクスラー式の知能検査で測定したIQの値は異なる場合がある。
e. IQは,知能検査を受けたときの体調ややる気によって変化する。
f. 知能検査の結果だけで,発達障害の診断をすることができる。

 

★Q4.3 リハビリテーションの目的や意義について,正しいものはどれでしょうか。
a. 職業能力の強化 b. 併存症の予防 c. 身体機能回復のための訓練

 

★Q4.4 年齢によって,利用できる支援は異なります。以下の支援サービスのうち,障害のある小学生が利用できるものはどれでしょうか。
a. ガイドヘルプ b. 児童発達支援 c. 就労移行支援 d. 放課後等デイサービス

 

★Q4.5 特別支援学校高等部を卒業した生徒の進学率はどのくらいでしょうか。
a. 約2% b. 約10% c. 約20% d. 約30%

 

Exercise エクササイズ

4.1 心理職に求められる障害支援について,当事者のことばから考えよう:本書のインタビュー①~⑤,とくに「心理職を目指す読者の皆さんへ」を読んで,心理職の障害支援において,何が大切なのか,考えをまとめてみよう。

 

4.2 支援の場を調べてみよう:あなたの身近な地域にある以下に挙げた障害支援の場を,インターネットなどを用いて調べてみよう。どのような支援が行われているのか,実際を知ろう。

・児童発達支援センター(子ども発達支援センター)
・特別支援学校,教育相談室(所)
・就労継続支援B 型事業所,生活介護事業所

 

[★ウェブ追加分:書籍非掲載Exercise]
★4.3 他職種と心理職がかかわるとき: 下記の動画を視聴して,以下のA,Bについて考えて,話し合ってみよう。これは,ある特別支援学校に通う子どもの生活についての動画です。

動画:大分県教育庁チャンネル「学校の「医療的ケア」を支える看護師 大分県立新生支援学校

 A. 医療的ケアを常時必要とするコハちゃん。そんなコハちゃんに,親,教員や看護師,同級生はどのようにかかわっているか,まとめてみよう。実際の行動,コハちゃんへのかかわりの姿勢,同級生へのかかわり,先生同士のかかわりなど,多様な面からみてみよう。
 B. そして,もしあなたが心理職としてこの学校で支援をするとしたら,どのようなことをしたいか考え,話し合ってみよう。

 

引用・参照文献

  • 青木紀久代(2008).「親-乳幼児心理療法における精神分析的発達理論と愛着理論――インターフェイスとしての間主観的観察」『精神分析研究』52(1),41-53.
  • 朝日新聞(2021).「【フォーラム】出生前検査を考える――1 これまでと今」『朝日新聞』(9月26日朝刊)
  • Bondy, A., & Frost, L.(2011). A picture’s worth: PECS and other visual communication strategies in autism (2nd ed.). Woodbine House.(ボンディ,A.・フロスト,L./園山繁樹・竹内康二・門眞一郎訳(2020). 『自閉症児と絵カードでコミュニケーション――PECSとAAC』第2版,二瓶社)
  • Frank, J. D., & Frank, J. B.(1991). Persuasion and healing: A comparative study of psychotherapy(3rd ed.). The Johns Hopkins University Press.(フランク, J. D.・フランク, J. B./杉原保史訳(2007).『説得と治療――心理療法の共通要因』金剛出版)
  • 市川奈緒子・岡本仁美編著(2018).『発達が気になる子どもの療育・発達支援入門――目の前の子どもから学べる専門家を目指して』金子書房
  • 井原哲人(2009).「子どもの権利条約における『療育の権利』の位置づけ」『佛教大学大学院紀要 社会福祉学研究科篇』37,1-18.
  • 糸賀一雄(1968).『福祉の思想』NHKブックス
  • 介護福祉養成講座編集委員会編(2019).『最新 介護福祉士養成講座3 介護の基本Ⅰ』中央法規出版
  • 神田橋條治(2018).『発達障害をめぐって』岩崎学術出版社
  • 川島聡・飯野由美子・西倉実季・星加良司(2016).『合理的配慮――対話を開く,対話が拓く』有斐閣
  • 北村英哉・唐沢穣編(2018).『偏見や差別はなぜ起こる?――心理メカニズムの解明と現象の分析』ちとせプレス
  • 国立特別支援教育総合研究所(2012).「発達障害と情緒障害の関連と教育的支援に関する研究――二次障害の予防的対応を考えるために
  • 是永かな子(2021).「インクルージョンの萌芽と歴史的展開」石田祥代・是永かな子・眞城知己編著『インクルーシブな学校をつくる――北欧の研究と実践に学びながら』ミネルヴァ書房
  • 厚生科学審議会科学技術部会NIPT等の出生前検査に関する専門委員会(2021).「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書
  • 厚生労働省(n.d.a).「事業主の方へ
  • 厚生労働省(n.d.b).「障害児支援の体系③――児童発達支援
  • 厚生労働省(n.d.c).「共生型サービス
  • 黒田美保(2018).『公認心理師のための発達障害入門』金子書房
  • 松浦俊弥・角田哲哉(2019).『障害のある子どもへのサポートナビ』北樹出版
  • 文部科学省(2005).「特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)
  • 文部科学省(2021b).「特別支援教育資料(令和2年度版)
  • 文部科学省(n.d.a).「2.特別支援教育の現状
  • 文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課(2021).「特別支援教育の充実について
  • 村山佳代(2019).「差別禁止法理の延長としての合理的配慮」『社会政策』10 (3),119-129.
  • 永井洋子・太田昌孝編(2011).『太田ステージによる自閉症療育の宝石箱』日本文化科学社
  • 長崎勤・前川久男編著(2008)).『障害理解のための心理学』明石書店
  • 長瀬修・川島聡(2018).『障害者権利条約の実施――批准後の日本の課題』信山社
  • 日本学生支援機構(2021).「令和2年度(2020年度)大学,短期大学及び高等専門学校における 障害のある学生の修学支援に関する実態調査結果報告書
  • 新村秀人・水野雅文(2022).「精神障害者の加齢に伴う問題とその支援」『総合リハビリテーション』50 (6),639-646.
  • NIPT Japan(n.d.).「出生前診断とは
  • Officer, A., & Posarac, A.(2011). World report on disability. World Health Organization.(オフィサー,A.・ポサラック,A./長瀬修監訳/石川ミカ訳(2013).『世界障害報告書』明石書店)
  • 尾崎康子・三宅篤子編著(2016a).『知っておきたい発達障害のアセスメント』ミネルヴァ書房
  • 尾崎康子・三宅篤子編著(2016b).『知っておきたい発達障害の療育』ミネルヴァ書房
  • 酒井郁子・金城利雄・深堀浩樹編(2021).『リハビリテーション看護――障害のある人の可能性とともに歩む』改訂第3版,南江堂
  • 酒井和香・村上理絵・南恭子(2019).「自閉症児の母親が感じる心的負担に関する先行研究の概観」『特別支援教育実践センター研究紀要』17,1-9.
  • 佐々木正美編(2002).『自閉症のTEACCH実践』岩崎学術出版社
  • 佐藤久夫・小澤温(2016).『障害者福祉の世界』第5版,有斐閣
  • 志賀利一(2022).「知的障害者の高齢化――障害福祉分野における新たな課題」『総合リハビリテーション』50 (6),647-653.
  • 滝川一廣(2017).『子どものための精神医学』医学書院
  • 玉井浩監修/若宮英司編集(2016).『子どもの学びと向き合う医療スタッフのためのLD診療・支援入門』診断と治療社
  • 東京都福祉保健局 東京都立北療育医療センター城南分園 (n.d.).「医療型児童発達支援センター(通園)のご案内
  • 辻井正次監修/明翫光宜編集代表/松本かおり・染木史緒・伊藤大幸編(2014).『発達障害児者支援とアセスメントのガイドライン』金子書房
  • 植村勝彦編(2007).『コミュニティ心理学入門』ナカニシヤ出版
  • WAM NET(n.d.a).「児童発達支援センター
  • 渡部伸監修(2019).『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』自由国民社
  • WHO(World Health Organization)(2021b). Rehabilitation. Fact sheets.
  • やまだようこ(2011).「『発達』と『発達段階』を問う――生涯発達とナラティヴ論の視点から」『発達心理学研究』22(4),418-427.
  • 山上大亮・横山修(2022).「身体障害者の高齢化」『総合リハビリテーション』50 (6),629-637.
  • 山村りつ編著(2019).『入門 障害者政策』ミネルヴァ書房
  • 山中美智子・玉井真理子・坂井律子編著(2017).『出生前診断 受ける受けない 誰が決めるの?――遺伝相談の歴史に学ぶ』生活書院

 

追加資料

  • ★「表4-6 主な療育技法【詳細版】」(4章108頁)