y-knotシリーズ

一般の方向け

2023/3/9 最終更新


Chapter structure

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キーワード

機能障害 / 精神障害 / 身体障害 / 知的障害 / 自閉スペクトラム症 / ギフテッド / 一生涯 / 視覚障害 / 個人差 / 発達障害(神経発達障害) / 精神保健福祉法 / 障害者手帳 / DSM-5 / 限局性学習障害 / ADHD(注意欠如・多動性障害) / 吃音 / 発達性強調運動障害 / チック障害 / 統合失調症スペクトラム / 統合失調症スペクトラム / 抑うつ障害群 / うつ病 / 双極性障害 / 双極Ⅰ型障害 / 双極Ⅱ型障害 / 「神経症」 / 秩序破壊的・衝動制御・素行症 / 認知症(神経認知障害) / パーソナリティ障害 / WHO / ICD-11 / 摂食障害 / 睡眠―覚醒障害 / 視覚障害 / 聴覚又は平衡機能の障害 / 聴覚障害 / 音声機能,言語機能又はそしゃく機能の障害 / 肢体不自由 / 内部障害 / 高次脳機能障害 / 感覚過敏 / 感覚鈍麻 / 重症心身障害 / てんかん / 色覚障害 / 難病 / 性別違和 / 情緒障害 / 病弱 / 身体虚弱 / 特別支援学校 / 特別支援学級 / 通級による指導 / 重複障害 / 重度・重複障害 / 障害者基本法 / 高齢化 / 貧困 / ICF

 

Quiz クイズ

Q1.1 「障害者」とされる人は,日本の人口の何%でしょうか。
a. 1%未満 b. 約4% c. 7%以上

 

Q1.2 障害を身体障害,知的障害,精神障害の3 つに区分したとき,どの障害のある人がいちばん多いでしょうか。
a. 身体障害 b. 知的障害 c. 精神障害

 

[★ウェブ追加分:書籍非掲載Quiz]
★Q1.3 DSM-5(Diagnostic and Statistical manual of mental disorders 5th edition:精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版)という,アメリカ精神医学会が作成する世界で広く用いられている診断マニュアルで,発達障害に含まれていないのはどれでしょうか。
a. 自閉スペクトラム症 b. 知的障害 c. ADHD d. 選択性緘黙

 

★Q1.4 日本の身体障害者手帳では身体障害は大きく5つに区分されています。視覚障害,聴覚又は平衡機能の障害,音声機能,言語機能又はそしゃく機能の障害,肢体不自由,内部障害です。このなかで一番新しく身体障害者手帳の対象となった障害はどれでしょうか。
a. 視覚障害 b. 聴覚又は平衡機能の障害 c. 音声機能,言語機能又はそしゃく機能の障害 d. 肢体不自由 e. 内部障害

 

★Q1.5 中途障害の原因になりうるのは,次のうちどれでしょうか。
a. 自動車事故 b. 病気  c. 自然災害 d. 加齢

 

Exercise エクササイズ

1.1 機能障害の全体像を捉えよう:ウェブサポートページのワークシート「機能障害を理解しよう」に機能障害名を記入してみよう。

ワークシート「機能障害を理解しよう」一般用(解答欄付)

 

1.2 障害と高齢化について考えよう:本章1節中「同じ機能障害での個人差と発達的推移」(18頁)には,「障害のある人が高齢期を迎えると,もともとある障害に加えて加齢による二重の負担を強いられるとする仮説と,高齢期になると障害のない人にも身体的な変化が生じて障害の有無による差がぼやけてくるとする仮説(高齢化がもたらす平等)」(20頁)と書かれています。
A.「二重の負担」とはどういうものか,
B.「高齢化がもたらす平等」とはどういうものか,
A とB それぞれ具体的な事例を考え,話し合ってみよう。

 

[★ウェブ追加分:書籍非掲載Exercise]
★1.3 本章19頁の「自閉スペクトラム症のある3人の例」を読んで,どのような「障害のあらわれ」があるのか,比べてみよう。

 

引用・参照文献

  • APA(American Psychiatric Association)(2013). Diagnostic and statistical manual of mental disorders(5th ed.). American Psychiatric Pub.(American Psychiatric Association編/日本精神神経学会(日本語版用語監修)/髙橋三郎・大野裕監訳(2014).『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院)
  • 原田隆之(2020).「精神病質から反社会性パーソナリティ障害へ」『精神科治療学』35(9),983-988.
  • 針間克己(2019).『性別違和・性別不合へ――性同一性障害から何が変わったか』緑風出版
  • 橋本圭司(2006).『高次脳機能障害――どのように対応するか』PHP研究所
  • 石原孝二(2017).「認知症と精神障害――精神病理学と生物・心理・社会モデルの哲学」『臨床心理学』17 (3),294-297.
  • 糸井梨緒・是永かな子(2021).「特別支援教育の観点からのギフテッド教育の可能性――ユニバサルデザインを用いた教育実践の検討」『高知大学学校教育研究』3,33-40.
  • 岩永竜一郎編著/小道モコほか(2022).『発達障害のある子の感覚・運動への支援』金子書房
  • 鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃編(2015).『心理学』第5版,東京大学出版会
  • 菊池良和(2012).『エビデンスに基づいた吃音支援入門』学苑社
  • 厚生労働省(2003). 「身体障害者障害程度等級表の解説(身体障害認定基準)について」(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長通知)
  • 厚生労働省(2008). 「障害者の範囲(参考資料)
  • 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課(2013).「わが国における障害認定の歴史的経緯と現状」『ノーマライゼーション 障害者の福祉』33 (388),10-13.
  • 京都ライトハウス(n.d.).「視覚障害とは――見えない・見えにくいってどんなこと?」京都ライトハウスHP
  • 森壮也編(2018).『途上国の障害女性・障害児の貧困削減――数的データによる確認と実証分析』アジア経済研究所
  • 村田豊久(2008).「成人期の自閉症者とむきあう」『そだちの科学』11,133-137.
  • 内閣府(2020).「令和2年版 障害者白書
  • 内閣府(2020a).「令和元年度障害者統計の充実に係る調査研究
  • 難病情報センター(n.d.a).難病情報センターHP
  • 日本眼科医会(2009).「日本における視覚障害の社会的コスト」『日本の眼科』80(6)付録
  • Officer, A., & Posarac, A.(2011). World report on disability. World Health Organization.(オフィサー,A.・ポサラック,A./長瀬修監訳/石川ミカ訳(2013).『世界障害報告書』明石書店)
  • 岡部正隆監修(2020).『コミックQ&A 色弱の子どもがわかる本』増補改訂版 ,かもがわ出版
  • 尾崎紀夫・三村將・水野雅文・村井俊哉編(2018).『標準精神医学』第7版,医学書院
  • 酒井郁子・金城利雄・深堀浩樹編(2021).『リハビリテーション看護――障害のある人の可能性とともに歩む』改訂第3版,南江堂
  • Sinason, V.(2010). Mental handicap and the human condition: An analytic approach to intellectual disability(Rev. ed.). Free Association Books.(シナソン,V./倉光修・山田美穂監訳/中島由宇・櫻井未央・倉光星燈訳(2022).『知的障害のある人への精神分析的アプローチ――人間であるということ』ミネルヴァ書房)
  • 鈴木聡志・大橋靖史・能智正博編著(2015).『ディスコースの心理学――質的研究の新たな可能性のために』ミネルヴァ書房
  • 滝川一廣(2019).「発達障害の五〇〇年」『そだちの科学』32,116-120.
  • 東京都福祉保健局(n.d.)「内部障害」 ハートシティ東京
  • 柘植雅義・渡部匡隆・二宮信一・納富恵子編(2014).『はじめての特別支援教育――教職を目指す大学生のために』改訂版,有斐閣
  • 内田育恵・中島務・新野直明・安藤富士子・下方浩史(2004).「加齢および全身性基礎疾患の聴力障害に及ぼす影響」『Otology Japan』14(5),708-713.
  • WHO(World Health Organization)(2001). International Classification of Functioning, Disability and Health(ICF). World Health Organization Geneva. (世界保健機関著/障害者福祉研究会編(2002).『ICF 国際生活機能分類――国際障害分類改定版』中央法規出版)

 

追加資料