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民事訴訟における処分権主義

民事訴訟における処分権主義

処分権主義の研究成果と今後の展開

坂田 宏 (横浜国立大学助教授)/著


2001年12月発売
A5判上製カバー付 , 374ページ
定価 7,700円(本体 7,000円)
ISBN 4-641-13282-8


民事訴訟法

在庫なし

「何人もその意思に反して訴えを強制されない」というローマ法諺は,処分権主義という訴訟法上の大原則となっている。本書は,その具体的な内容を明らかにし,憲法上の自己決定権や司法付与請求権など,個人の私的領域保護という観点からの再検討が必要であることを示す。
目次
《主な目次》
序 章 民事訴訟における処分権主義の諸相
第1章 金銭債務不存在確認訴訟に関する一考察
 ──その機能と解釈の指針
 はじめに
 議論の状況
 金銭債務不存在確認訴訟の訴訟法的機能
 おわりに
第2章 同時履行関係と引換給付判決
 問題の提起
 ドイツ法における同時履行関係
 日本法における同時履行関係
 同時履行関係訴訟における当事者支配
 訴訟対象拡張の可能性
 おわりに
第3章 立退料判決
 立退料判決の系譜
 立退料判決と民訴法二四六条
第4章 権利抗弁概念の再評価
 ──主張共通の原則の例外としての存在意義
 はじめに
 権利抗弁概念のルーツ
 日本における権利抗弁概念と現在における機能的評価
 おわりに
第5章 一部請求と相殺の抗弁
 ──近時判例にみる処分権主義の展開
 はじめに
 一部請求及び相殺の抗弁に関する判例・学説の展開
 ドイツ民事訴訟法の解釈論/処分権主義の観点からみた一部請求・相殺の抗弁
終 章 民事訴訟における情報秘匿の自由と限界
 ──民事訴訟における自己決定権とその制約に関する基礎的考察
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