法律実務のパートナー

ジュリスト　1983年９月15日号(No.798)

1983年09月10日　発売
定価 0円(本体 0円)

【特集】死刑制度のあり方
　◇「連続射殺事件」最高裁判決をめぐって……松尾　浩也
　◇死刑・無期量刑選択の変化――判決の傾向……加藤　松次
　◇戦前における日本の死刑廃止論……辻本　義男
　◇日本における死刑廃止論の現状……岩井　宜子
　◇アメリカにおける死刑制度の現況――その概観……井上　正仁
　◇テキサス州における死刑法制の変遷と現状……ローク・Ｍ・リード／岩本　智子（（訳））
　◇死刑制度の実感的考察……横川　敏雄
　◇西ドイツにおける終身自由刑の改革――第２０次刑法変更法律の施行にちなんで……田中　開
　◇フランスは死刑を廃止した……新倉　修
　◇倫理刑としての死刑永久存続論……重松　一義
　◇遠くて，近い道……柳本　正春

〔論説〕
　◇下水道建設と行政手続のあり方（上）……畠山　武道
　◇男女の昇格差別と損害賠償――鈴鹿市女子職員事件をめぐって――名古屋高判昭和５８・４・２８……中嶋　士元也
　◇（連載）内縁（事実婚）の比較法的研究（５）――スウェーデンの事実婚……坂本　優子

〔時の判例〕
　◇刑法２４７条にいう「本人ニ財産上ノ損害ヲ加ヘタルトキ」の意義／信用保証協会職員の保証業務行為が背任罪に該当するとされた事例――最１小決昭和５８・５・２４……森岡　茂
　◇民法１８６条１項の所有の意思の推定が覆される場合――最１小判昭和５８・３・２４……浅生　重機
　◇破棄差戻しの原判決が憲法３７条１項の迅速裁判の保障条項に反しないとされた事例――最２小判昭和５８・５・２７……木谷　明

〔会社の実務〕
　国際的な取引円滑化のための関係法律の改正問題……居林　次雄

〔商事判例研究〕
　◇会社更生手続中に会社の一般財産が共益債権の総額を弁済することができなくなったときは，右債権に劣後する更生手続開始決定前の租税債権に基づく滞納処分は許されないとした事例――大阪地判昭和５５・８・２５……上原　敏夫
　◇自力航行能力のない被曳船と第三船との衝突事故につき，曳船と第三船との双方に不法行為責任を認めた事例――曳船契約と航海上の過失による免責――東京地判昭和５４・５・１４……中田　明

〔労働判例研究〕
　スト及び休業命令前に存した事由が使用者の責に帰すべき事由とされ，休業手当の支払いが命じられた例――東京高判昭和５７・７・１９……荒木　尚志

〔時の経済〕
　経済審議会答申を読む……

〔鼎談〕
　アメリカの刑事手続――その法と実務（９）……ローク・Ｍ・リード／井上　正仁／山室　惠

〔巻頭随想／随想〕
　◇滝川幸辰博士の蔵書……室井　力
　◇嫌？　権……山口　浩一郎

〔租税判例研究〕
　個人が居住の用に供している家屋の一部を取り壊した上その敷地を譲渡した場合，右土地の譲渡につき租税特別措置法の適用はないとされた事例――東京地判昭和５４・１１・１９……武田　昌輔

〔現代財産法研究会〕
　譲渡担保の受戻権の期間制限……平井　一雄

〔改正会社法セミナー〕
　（２３）……稲葉　威雄／江頭　憲治郎／鴻　常夫／河本　一郎／佐土井　滋／竹内　昭夫／龍田　節／前田　庸／森本　滋