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伝統産地の経営学 -- 陶磁器産地の協働の仕組みと企業家活動

伝統産地の強さと生き残りの謎に,ビジネスシステムの視点で迫る!

山田 幸三 (上智大学教授)/著


2013年07月発売
四六判並製カバー付 , 278ページ
定価 2,310円(本体 2,100円)
ISBN 978-4-641-16412-3
Business System and Entrepreneurship in the Traditional Pottery Production Center

経営学
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在庫なし
書評等

伝統産業は,なぜ生き残り続けることができたのだろうか? 経営学・ビジネスシステムの視点からその仕組みを読み解く。代表的な陶磁器産地である有田,信楽を題材に,技術継承と人材育成,競い合い高め合うための暗黙のルール,ブランド構築の仕組みを明らかにする。
目次
第1章 伝統産地を見る眼─産地と経営学の視点
 システムとしての産地
 柔軟な専門化とコミュニティ
 シリコンバレーの地域力
 陶磁器産地と協働の仕組み
第2章 伝統産地とビジネスシステム
 ビジネスシステムと伝統産業
 切磋琢磨とBJT(By the Job Training):京都花街と疑似家族集団
 顧客の人材育成機能と「顔の見える関係」:京焼と伝統文化
 過剰な競争の抑制:マラケシュのバザールと神戸スウィーツ
第3章 伝統産地と企業家活動
 創業経営者の二つの顔
 劇的な革命家と機敏な革新者:シュンペーターとカーズナーの企業家像
 企業家的志向性と正統性
 伝統産地の叡智と世襲企業家
第4章 和様磁器のふるさと「有田」─産地のヘゲモニーと重層的な人材育成
 わが国磁器のふるさと
 佐賀藩による統制と分業制
 産地の自生的再生と窯元のヘゲモニー
 二重構造の人材育成
第5章 大物陶器の伝統産地「信楽」──産地の変貌と企業家活動
 大物陶器造りの伝統産地
 産地の発展と単一製品中心の分業構造
 産地の危機と協働の仕組みの変化
 窯元の企業家活動と産地の不文律
第6章 競争が支える協働の仕組み──顧客への訴求力・競争の不文律・切磋琢磨
 伝統産地の二重の競争と顧客への訴求力
 協働・人材育成の仕組みと企業家活動
 競争の不文律と地域力
 伝統と革新:切磋琢磨と先代との競いあい

書評等

※『企業家研究』第11号(2014年7月)に書評が掲載されました。評者は大森一宏・駿河台大学経済経営学部教授。
※『VENTURE REVIEW』(日本ベンチャー学会)No.23(2014年3月)に書評が掲載されました。評者は松尾睦・北海道大学大学院経済学研究科教授。
※『組織科学』第47巻第3号(2014年3月)に書評が掲載されました。評者は松島茂・東京理科大学専門職大学院教授。
※『書斎の窓』2013年11月号に書評が掲載されました。評者は上山隆大・慶應義塾大学総合政策学部教授。
※『週刊エコノミスト』2013年10月29日号の「BOOK REVIEW」に掲載されました。評者は加護野忠男・甲南大学特別客員教授。
※『出版ニュース』2013年9月下旬号で紹介されました。

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