法学教室2024年2月号(No.521)

最新号の詳細

法学を確実に身につけたい人の学習法律雑誌

特集


基本7法を中心に、学習上苦手意識を持ちやすい論点や判例などに焦点をあて、『特集』を組んでいます。豊富な情報量、そしてさまざまな観点からのアプローチにより、複合的な視点から法律をつかめます。

特集1 研究者という選択肢/特集2 エネルギー環境法入門

節目の春を目前に、進路選択などで迷うこともあるかもしれません。とくに大学生のみなさまは、就職という人生最大の岐路がもう目の前にあることでしょう。世の中にはたくさんの職業がありますが、この超情報社会にあってなお実態がよくわからない職種の一つが「研究者」ではないでしょうか。そんな「研究者」になるという選択肢を、みなさまの人生に加えていただきたいと思い、特集1を企画しました。「誰でもなれるわけじゃない。でも、すべての仕事は、たいていそういうものだ」というのは、本企画中のとある先生の言ですが、まさにそのとおりだと思います。8名の先生方に、編集室の思惑を超えて(?)研究者の実態/実像をざっくばらんに語っていただきました。この特集をきっかけに研究者を志してくださる方がいて、その方が、いつか法学教室にご寄稿くださるようなことがあったら、これほど嬉しいことはありません。

特集2はエネルギー環境法入門。エネルギー問題は地球の存亡に関わるほどの大問題ですが、エネルギー制度そのものの大転換とともに、小石を積むような地道で息の長い取組も必要です。カーボンニュートラル宣言の期限は2050年。地球全体の未来のため、あと四半世紀のうちに、私たちは何をすべきで、何ができるでしょうか。本特集で正確な知識を備え、未来を見据えてください。

寒く厳しい季節ですが、そのような中にあっても花のつぼみは確実にふくらんでゆきます。春はもうすぐそこです。

末筆となりましたが、元日の能登半島沖地震で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。みなさまのご安全と、一日も早い復興をお祈りいたします。

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