法学教室2025年9月号(No.540)

最新号の詳細

法学を確実に身につけたい人の学習法律雑誌

特集


基本7法を中心に、学習上苦手意識を持ちやすい論点や判例などに焦点をあて、『特集』を組んでいます。豊富な情報量、そしてさまざまな観点からのアプローチにより、複合的な視点から法律をつかめます。

会社法学習における学説と判例・実務

今年も厳しい残暑が続いていますが,法学教室の暦は少し秋を感じる9月になりました。今月号は基本七法特集に戻り,会社法にバトンを繋ぎます。
会社法は,学説と判例・実務が相互に作用しあう中でそれぞれを補い,新しい問題群にスピーディーに対応してゆく必要性が高いため,必ずしも対立関係に立たないとも言われます。その意味で,今年度の共通テーマにおいては,会社法は特異な印象を持たれるかもしれません。それこそが会社法の醍醐味であり,魅力であり,難しさでもあるでしょう。ぜひ,学説と判例・実務との関係性について,他法との違いも感じ取りながら,厳選の5項目を読んでみてください。
今号には「国会概観」「判例クローズアップ」「時の問題」も収録。判例クローズアップでは,いわゆる那覇市孔子廟第2次訴訟最判を,時の問題では,昨今ニュースで見聞きすることも多い百条委員会を取り上げました。法的な視点を得ることで,社会の解像度を上げていただけたら嬉しいです。
2025年度も後半戦に入ります。その先に控える2026年度も見据えながら,着実に法学教室としての暦を進めてゆきます。

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