特集
基本7法を中心に、学習上苦手意識を持ちやすい論点や判例などに焦点をあて、『特集』を組んでいます。豊富な情報量、そしてさまざまな観点からのアプローチにより、複合的な視点から法律をつかめます。
刑事訴訟法の解釈における判例・実務と学説
5月号の憲法からバトンを繋いできた基本七法特集,アンカーは刑事訴訟法です。
今年度は「学説の役割と判例・実務との関係」を共通テーマに特集を組んでまいりました。各法分野,学説と判例・実務との距離感や関係性は様々ですが,論点により振れ幅が大きいのが刑事訴訟法とも言え,いまだ一部に鋭い緊張関係を内包する分野でもあります。歴史的展開の中で,学説と判例・実務はどのように進展し,歩み寄り,あるいはなぜ,なお強く対立を残すのでしょうか。刑事訴訟法という法分野が背負う宿命を通して「学説の役割」を考える,最終章らしい特集となりました。ぜひじっくりとお読みください。
「時の問題」は原子力発電所の規制と安全審査,「新法解説」はいわゆる刑事デジタル法について詳しく解説していただきました。12月号恒例,判例セレクトMonthlyの「判例の動き」も掲載! 充実の2025年最終号をお届けします。
行く年がみなさまにとって少しでも希望を灯すものでありますように。
今年も一年ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。


