法律実務のパートナー

ジュリスト　1988年９月15日号(No.918)

1988年09月10日　発売
定価 0円(本体 0円)

【特集】知的財産権法の将来像
　◇知的財産権法の将来像（座談会）……石黒　一憲／小泉　直樹／玉井　克哉／中山　信弘／松本　重敏
　◇知的財産権の検討課題――特集にあたって……中山　信弘
　◇特許法の検討課題……小橋　馨
　◇著作権法の検討課題……中山　信弘
　◇不正競業法の課題――バイオテクノロジーの分野における財産的情報の保護……小泉　直樹
　◇知的財産権の国際問題……石黒　一憲

〔論説〕
　◇校則裁判と生徒の権利保障――バイク規制校則裁判（高知地判昭和６３・６・６）を素材に……市川　須美子
　◇はじめに（共同研究　不法行為法改革の方向）……加藤　一郎
　◇過失責任と無過失責任（共同研究　不法行為法改革の方向）……淡路　剛久
　◇免責事由――「正当防衛」「緊急避難」を中心に（共同研究　不法行為法改革の方向）……幾代　通
　◇責任無能力者・監督義務者の責任（共同研究　不法行為法改革の方向）……星野　英一
　◇使用者責任（共同研究　不法行為法改革の方向）……森島　昭夫
　◇工作物・営造物責任（共同研究　不法行為法改革の方向）……川井　健
　◇共同不法行為（共同研究　不法行為法改革の方向）……能見　善久
　◇人身被害の賠償（共同研究　不法行為法改革の方向）……野村　好弘
　◇不法行為法紛争の解決方式――医療事故を例として（共同研究　不法行為法改革の方向）……加藤　一郎
　◇総合救済システムの提言――損害賠償から社会保障的救済へ（共同研究　不法行為法改革の方向）……加藤　雅信
　◇戦後日本における法解釈論の再検討（２）――法律学基礎論覚書（２）……平井　宜雄

〔書評〕
　◇梶井功著『農地法的土地所有の崩壊』……高橋　寿一
　◇小島武司著『民事訴訟の基礎法理』……納谷　廣美

〔時の判例〕
　◇地方税法（昭和５７年法律第１０号による改正前のもの）６０３条の２第１項１号，地方税法施行令５４条の４７第１項２号によって特別土地保有税の納税義務の免除の認定をすべきであるとした認定判断につき法令の解釈適用の誤りひいては理由不備の違法があるとされた事例――最１小判昭和６３・４・２１……増井　和男
　◇町の公金の支出のあった日から１年を経過して住民監査請求がされたことについて地方自治法２４２条２項但書にいう正当な理由があるとはいえないとされた事例――最２小判昭和６３・４・２２……増井　和男
　◇訴えの提起が違法な行為となる場合――最３小判昭和６３・１・２６……瀬戸　正義
　◇共有者の一部の者から共有物の占有使用を承認された第三者に対するその余の共有者からの明渡請求の可否――最２小判昭和６３・５・２０……富越　和厚

〔商事判例研究〕
　◇著作権法１５条の「公表」の意義――東京高判昭和６０・１２・４……紋谷　暢男
　◇商法１９条の私法上の効力――東京地判昭和５９・５・３０……松岡　誠之助

〔労働判例研究〕
　雇用調整を背景とした出向（日本ステンレス事件）――新潟地高田支判昭和６１・１０・３１……森戸　英幸

〔時の経済〕
　累積債務国の再建……

〔巻頭随想／随想〕
　◇短期大学の窓から……高鳥　正夫
　◇司法試験改革と大学院改革……堀江　湛
　◇潜水艦と民間船……園部　逸夫
　◇法を曲げても……小林　司

〔租税判例研究〕
　課税処分と信義則――最３小判昭和６２・１０・３０……宇賀　克也

〔下級審・時の判例〕
　登記官の過失に基づく国の賠償責任――仙台高判昭和６３・１・２７……野村　豊弘

〔海外法律情報〕
　◇フランス――大統領選挙後の恩赦……大山　礼子
　◇パキスタン――イスラム法による離婚……堀本　武功

〔弁護士実務の最前線〕
　少年問題における弁護士の役割……羽賀　千栄子