【特集】熊本水俣病第3次訴訟 ◇熊本水俣病訴訟の経緯……潮海 一雄 ◇水俣病第3次訴訟判決について……淡路 剛久 ◇水俣病国家賠償認容判決……阿部 泰隆 ◇水俣病認定基準をめぐって……新美 育文 ◇日米半導体摩擦と通商法発動の経緯・背景……吉原 勇 ◇米国通商法301条とガット……松下 満雄 ◇通商摩擦とECの報復措置――対米関係を中心として……岡村 堯 〔論説〕 ◇刑法等一部改正法の概要……米澤 慶治 ◇公式参拝の憲法問題――岩手靖国訴訟を契機として……笹川 紀勝 ◇個室付浴場の営業と行政権――東京高判昭和62・2・25……小高 剛 ◇〈連載〉日本不法行為法リステイトメント――(10)差止……加藤 雅信 〔書評〕 ◇浦田一郎著『シエースの憲法思想』……長谷部 恭男 ◇滝沢聿代著『物権変動の理論』……鎌田 薫 〔時の判例〕 ◇自賠法16条1項に基づく保険会社の被害者に対する損害賠償額支払債務の履行遅滞となる時期――最1小判昭和61・10・9……篠原 勝美 ◇死亡退職金の支給規程のない財団法人が死亡した理事長の妻に支給した死亡退職金が相続財産に属さず妻個人に属するものとされた事例――最3小判昭和62・3・3……中田 昭孝 ◇県議会委員会の条例案採決等の事務と威力業務妨害罪にいう「業務」――最1小決昭和62・3・12……永井 敏雄 ◇同一住民が同一の監査対象につき再度の住民監査請求をすることの許否/財務会計上の行為についてされた住民監査請求の対象と当該行為が違法無効であることに基づいて発生する実体法上の請求権の行使を怠る事実/財務会計上の行為が違法無効であることに基づいて発生する実体法上の請求権の行使を怠る事実に係る住民監査請求と地方自治法242条2項の適用――最2小判昭和62・2・20……石川 善則 〔会社の実務〕 賞与引当金と税制改正……居林 次雄 〔商事判例研究〕 ◇荷降ろし中の人身事故と自賠法3条・15条――加害者の1人に対する一部免除の効果――東京地判昭和58・7・26……志津田 一彦 ◇取締役の第三者に対する責任――計算書類の虚偽記載に基づく責任が否定された場合――名古屋高判昭和58・7・1……黒沼 悦郎 〔労働判例研究〕 プレート着用に由る就労拒否の適法性(東京急行電鉄事件)――東京地判昭和60・8・26……楢崎 二郎 〔渉外判例研究〕 財産関係事件における国際的応訴管轄――大阪地中間判昭和61・3・26……杉江 徹 〔時の経済〕 総花的にすぎる第4次全国総合開発計画…… 〔巻頭随想/随想〕 ◇人間と地球……宮崎 俊行 ◇弱者の選択……上野 雅和 ◇心 こゝろ こころ……橋本 宏子 〔民法研究会〕 「強度の違法性」と抵当権にもとづく明渡請求――東京高判昭和61・8・28……多田 利隆 〔海外法律情報〕 ◇死刑制度存否の世界的潮流……齋藤 憲司 ◇フランス――政党国庫補助法案……大山 礼子