【特集】「迅速な裁判」と裁判の適正 ◇「迅速な裁判」と裁判の適正(座談会)……平野 龍一/田宮 裕/松尾 浩也/吉丸 真/中田 直人/西垣 道夫/押谷 靱雄 ◇遅延裁判に対する最近の最高裁判例の動向――「大塩町水道事件」判決が意味するもの……石川 才顕 ◇刑事訴訟長期化の主要な問題点と期日指定方法の改善について……金谷 利廣 ◇百日裁判をめぐる実務上の諸問題……佐々木 史朗 ◇「迅速な裁判」と「訴訟の促進」……石島 泰 ◇アメリカにおける「迅速な裁判」……荒木 伸怡 ◇ドイツ・スイスにおける親子法改正……谷口 知平 ◇アメリカにおける親子法の最近の動向……石川 稔 ◇子の監護をめぐる二つのハード・ケース……島津 一郎 〔論説〕 ◇ジュリスト内容総索引〔執筆者名索引〕(501~600号)…… ◇無罪の確定裁判を受けた者に対し費用を補償する制度の新設について……山本 和昭 ◇中国新憲法下の裁判制度――研究旅行報告……針生 誠吉 〔時の判例〕 ◇憲法37条1項の迅速な裁判の保障条項に反する異常な事態が生じていないものとされた事例――最1小判昭和50・8・6……高木 典雄 ◇いわゆる預託金会員組織ゴルフ会員権をその譲渡担保権者から譲り受けた者が譲渡担保設定者に対して有するゴルフクラブ理事会の譲渡承認手続請求権と右設定者の譲渡担保権者に対する清算金支払請求権との同時履行関係――最3小判昭和50・7・25……東条 敬 ◇債務者を代理する権限のない者がその代理人として作成嘱託した公正証書に基づく強制競売と競落人の所有権の取得――最3小判昭和50・7・25……東条 敬 〔会社の実務〕 会社法改正に関する意見照会についての回答書……南 忠彦 〔銀行の実務〕 「代金取立規定」再考……木村 茂 〔商事判例研究〕 ◇取締役会の承認なしに会社から手形の裏書譲渡を受けた取締役に対して,振出人は商法265条違反を理由に支払いを拒み得るか――東京地判昭和47・9・28……大野 正道 ◇偽造手形の取得者が前者たる裏書人に対して遡求権を有していても,偽造者の使用者に対する損害賠償請求をすることは妨げられない――当該取得者がその有する遡求権を時効消滅させたとしても,そのことは右の損害賠償請求権には影響せず,過失相殺を論ずる余地もない――最3小判昭和46・7・20……前田 重行 〔労働判例研究〕 組合規約に違反して行なわれた組合解散決議の効力/労働組合の分裂とは認められなかった事例――最1小判昭和49・9・30……萩澤 清彦 〔時の経済〕 新記録となった企業倒産…… 〔U.S.Leading Cases)〕 弁護士強制の違憲性…… 〔巻頭随想/随想〕 ◇赤軍事件を顧みる……橋本 公亘 ◇「動く書斎」,ドーバー英仏海峡を渡る……池島 宏幸 ◇女性の労働権……岩井 貞男 ◇迷スピーチ法学入門……手島 孝 ◇沖縄の土地所有権争い……高野 耕一 ◇国際婦人年の幕が降りて……鍛冶 千鶴子 ◇立法形式と受験勉強……加藤 一昶 ◇生物を改造する……磯野 直秀 〔租税判例研究〕 ◇青色申告者の帳簿書類に不正経理等があったときその帳簿書類の税法所定の保存期間経過後でも青色申告の承認の取消ができるか――大津地判昭和49・4・10……植松 守雄 ◇会社が支出した代表者の結婚費用等が代表者に対する隠れた利益処分たる賞与であるとされた事例――京都地判昭和50・2・14……小松 芳明