【特集】裁判の客観性 ◇憲法裁判における「偏向」と「公正」……樋口 陽一 ◇労働裁判の客観性――引照規準の観点から……山口 浩一郎 ◇「公安事件」での審判の在り方……渥美 東洋 ◇裁判官の良心と倫理……横川 敏雄 ◇裁判における政治と法の論理――裁判の政治的中立性のために……三宅 陽 ◇裁判の客観性について(座談会)……園部 逸夫/田中 英夫/時国 康夫/中村 治朗/藤木 英雄 〔論説〕 ◇山本桂一君の早世を惜しむ……野田 良之 ◇新根抵当権の基本的性格……鈴木 禄彌 ◇国選弁護人の法的性格――国選弁護人をめぐる基本的な問題……鴨 良弼 ◇アメリカにおける公害事件をめぐる刑事手続と行政手続について……日野 正晴 〔研究会〕 公害訴訟(研究会)(第8回)(実体法上の問題)……近藤 完爾/沢井 裕/霜島 甲一/新堂 幸司/竹下 守夫/野崎 幸雄/平井 宜雄/宮原 守男 〔時の判例〕 不動産登記法105条1項と憲法29条――最大判昭和46・4・21……小倉 顕 〔会社の実務〕 合併,とくに大型合併について(下)……正村 芳三 〔銀行の実務〕 偽造手形と振出日白地手形の支払い……鈴木 正和 〔商事判例研究〕 ◇合併当事者間における合併の効力発生前の賃借権の譲渡には,賃貸人の承諾を要しないか――東京高判昭和43・4・16……鈴木 竹雄 ◇中間裏書が商法265条違反で無効である手形の善意取得――東京地判昭和42・4・26……田村 諄之輔 〔労働判例研究〕 女子従業員が結婚したときは退職することを要するとの慣行の正当性/女子従業員の退職願による合意解約の意思表示が,その動機となった結婚退職の慣行の有効性につき要素の錯誤があったとして,無効とされた事例――名古屋地判昭和45・8・26……手塚 和彰 〔渉外判例研究〕 国際私法における請求権競合と履行補助者の責任免除――東京地判昭和44・6・30……田中 徹 〔時の経済〕 説得力欠く経済白書――具体性に乏しい政策転換論…… 〔身分法研究〕 近い将来に結婚式を挙げて同棲することを予定して届け出した婚姻の効力(上)……沼辺 愛一/中川 隆司 〔JURIST NOTE〕 少年法改正要綱に関する法務省刑事局長の補足説明要旨(1)…… 〔巻頭随想/随想〕 ◇テームズの水……新井 正男 ◇コカ・コーラのびんの爆発事故……浜上 則雄 ◇司法反動化と京都の裁判所……川口 是 ◇渉外家事事件と調停委員……澤木 敬郎 ◇トリーシステムとしての都市……池辺 陽 ◇終戦記念日を迎える……増田 幸次郎 ◇技術教育偏重……釘沢 一郎 ◇山本桂一君のこと……雄川 一郎