【特集】労働法学の理論的課題 ◇労働法学の方法的諸問題(研究会)……有泉 亨/中山 和久/山口 浩一郎/秋田 成就/坂本 重雄/下井 隆史/桑原 昌宏/萩澤 清彦/川口 實 ◇労働法学の課題……有泉 亨 ◇労働基本権論をめぐる流動状況……中山 和久 ◇労働契約と賃金をめぐる若干の基礎理論的考察――「独自」の労働契約法理論の検討のために……下井 隆史 ◇労災補償をめぐる方法的諸問題……桑原 昌宏 ◇争議行為法の再定義……山口 浩一郎 ◇労働協約・就業規則をめぐる問題……川口 實 ◇労働組合の内部問題の法理論的構成……秋田 成就 ◇労働争訟と労働法理論……萩澤 清彦 ◇戦後労働法学の足跡と課題……沼田 稲次郎 〔論説〕 ◇ローマにおける第10回国際刑法会議に出席して(2)……団藤 重光 ◇爆発物及び危険物に関する罪(刑法改正作業レポート30)……奥村 誠 〔時の判例〕 裁判所のした提出命令は刑訴法420条2項にいう押収に関する決定にあたるか/いわゆる付審判請求事件についてなされた提出命令に対する不服申立の方法――最1小決昭和44・9・18……海老原 震一 〔会社の実務〕 時価転換社債について――実例を中心として……正村 芳三 〔銀行の実務〕 代物弁済予約の利用……鈴木 正和 〔商事判例研究〕 ◇倉庫証券の文言証券性――内容検査不適当品の品質数量の記載不担保約款の効力――内容検査不適当の認定例――札幌高判昭和42・3・23……小町谷 操三 ◇会社が仕入れた原材料を取締役が代表取締役を兼ねる他の会社に値引転売した場合における忠実義務違反の責任――大阪地判昭和42・4・20……赤堀 光子 〔労働判例研究〕 ◇争議中の新聞社の組合が行なった自社の新聞に対する不買運動がいわゆる第1次ボイコットとして適法な争議行為であって,それを実行したことなどを理由とした組合役員らに対する解雇が同人らの組合活動を嫌悪したことを決定的理由とする不当労働行為であるとされた事例――福井地判昭和43・5・15……松田 保彦 ◇附加金の支払義務発生時期と支払金額――横浜地判昭和43・6・12……瀬元 美知男 〔渉外判例研究〕 ◇国籍法8条にいう,日本国籍喪失の前提要件たる外国の国籍の取得――東京地判昭和43・12・9……鳥居 淳子 ◇外国人の訴訟能力の基準――東京地判昭和43・12・20……川下 宏海 〔時の経済〕 70年代――日本経済の展望…… 〔巻頭随想/随想〕 ◇重臣なみ――機関説事件の周辺(1)……宮沢 俊義 ◇裁判官の心づかい……石田 和外 ◇白川朋吉翁……阿部 甚吉 ◇過保護……井本 台吉 ◇“天下り”の法理……佐藤 達夫 ◇新聞の談話……平野 龍一