【特集】八幡・富士合併と独禁法 ◇八幡・富士合併問題の進展と独占禁止法の理論……今村 成和 ◇「鉄の合併」と公正取引委員会――独占禁止法変質の過程……布村 勇二 ◇八幡・富士合併の経済的意義……御園生 等 ◇アメリカの合併規制の実情……中村 雄一 ◇イギリスにおける合併規制と西ドイツにおける企業集中の規制……菊地 元一 ◇八幡・富士合併をめぐって(座談会)……今村 成和/上野 裕也/金澤 良雄/正田 彬/竹中 一雄/丹宗 昭信 〔論説〕 ◇食品中毒事故に関する過失と信頼の原則――森永粉乳中毒事件をめぐって……藤木 英雄 ◇学力テストと争議行為――岩手県教組事件(仙台高裁判決)……中山 和久 ◇企業内政治活動の自由と限界――日本ナショナル金銭登録機事件・東京高裁判決を契機として……籾井 常喜 ◇死亡事故における賠償額の算定――仏壇・墓碑費用を中心として……野村 好弘 ◇地価公示法案について……森 悠 〔座談会〕 天皇機関説事件をめぐって〔第2回〕……宮沢 俊義/小原 直/迫水 久常/林 茂/美濃部 亮吉/美濃部 多美子 〔時の判例〕 ◇不法に抹消された仮登記の回復登記につき登記上利害の関係を有する第三者は承諾義務を負うか――最大判昭和43・12・4……鈴木 重信 ◇訴因の変更を促しまたはこれを命じないことが審理不尽になるとされた事例――最3小決昭和43・11・26……石田 穣一 ◇平和条約第14条(a)項2(1)による在外資産の喪失と国に対する補償請求の許否――最大判昭和43・11・27……森 綱郎 ◇就業規則の法的性質/使用者による就業規則の一方的な不利益変更の許否/55歳停年制をあらたに定めた就業規則の改正の効力――最大判昭和43・12・25……可部 恒雄 〔会社の実務〕 商法監査と証取法監査との調整……佐土井 滋 〔商事判例研究〕 ◇資本減少無効の訴の提訴期間――減資決議に手続上の瑕疵がある場合に,決議取消の訴の提起期間経過後に右の瑕疵を理由として減資無効の訴を提起することができるか――東京地判昭和41・6・15……鴻 常夫 ◇いわゆる期限の利益喪失約款の効力――第1次差押えにより弁済期が到来したとして第三債務者が行なった相殺の第2次差押債権者に対する効力――東京高判昭和41・8・29……畑口 紘 〔労働判例研究〕 スト中に処理される予定であった業務の全部又は一部をスト解除後就業時間中に処理することを拒否する「事後措置拒否」なる争議行為が,抜打ちストと部分ストの性格をもつが,一応適法なものと認められた事例/放送会社の組合の組合員が,組合のワッペン着用指令の実行を点検するため録音制作業務中のスタジオ副調整室に立ち入り,現場責任者の退去要求を無視し,短時間業務の進行を遅延させた行為が,組合活動としてただちに違法とはいえないとされた事例等――名古屋地判昭和42・12・18……浜田 冨士郎 〔時の経済〕 新たな焦点は化学・繊維――急展開するか産業再編成…… 〔身分法研究〕 履行命令の申立および履行命令と時効中断……沼辺 愛一/神原 夏樹 〔JURIST NOTE〕 東大・大学改革準備調査会=規則・処分専門委員会の基本方針及び処分制度の改革…… 〔巻頭随想/随想〕 ◇1日の端数のおまけ……我妻 栄 ◇新式結婚……西村 信雄 ◇法とその境界線について……矢崎 光圀 ◇思い出……荒 正人 ◇在朝在野の対立感……中 利太郎 〔保険の実務〕 米国損保における独占禁止法とコングロマリット規制法……栗山 健作