〔巻頭言〕 平和と民主主義の20年…… 【特集】刑法学の現状と将来 ◇刑法学の課題……荘子 邦雄 ◇刑法学の方法――目的論的考察方法と存在論的考察方法……中 義勝 ◇刑法の将来……植松 正 ◇刑事裁判官と刑法の理論……中野 次雄 ◇刑法の客観化……本田 正義 ◇刑法理論と民法理論――その関係についての一考察……五十嵐 清 ◇ドイツ刑法学の現状と評価(座談会)……平野 龍一/内藤 謙/西原 春夫/宮澤 浩一/A・A・G・ピータース ◇構成要件論の現段階……下村 康正 ◇現代責任理論の問題点……福田 平 ◇可罰的違法性……平野 龍一 ◇実務刑法の見地からみた共犯――理論と立法……青柳 文雄 ◇刑の量定の基準……所 一彦 ◇矯正からみた刑法改正……朝倉 京一 ◇犯罪の防止・犯罪者の処遇の面から……小川 太郎 ◇刑法に関係のあること……伊藤 整 ◇とくに租税犯罪との関連において……河村 澄夫 ◇改正刑法に望む“三つの配慮”……木宮 高彦 ◇過失犯における問題点……坂本 武志 ◇刑法と刑事訴訟法の間で……佐々木 史朗 ◇憲法的理念にそって慎重に……佐々木 哲蔵 ◇「実感主義」から具合の悪い点……下村 幸雄 ◇刑事訴訟法との調和が肝要……武安 将光 ◇刑法における時点――実務の経験から……谷口 正孝 ◇死刑廃止論の立場から……神崎 清 ◇責任主義の徹底ということ……土金 賢三 ◇執行猶予の運用と準備草案……中 利太郎 ◇刑法改正に関する一要望――推定規定の問題……中川 一 ◇刑の予防的抑制的効果とは?……中島 健蔵 ◇モノローグ……野村 正男 ◇業務上過失致死傷罪について……宮原 守男 ◇国民が理解できる明解な法律に……遊田 多聞 ◇矯正の当面する四つの問題点……大津 正雄 ◇みずから招いた精神障害について――準備草案第16条……高橋 幹男 ◇改正刑法準備草案26条2項(共謀共同正犯)における「謀議」の意義……萩原 太郎 〔論説〕 ◇刑法注釈書――Dreher, Strafgesetzbuch, 26. Aufl.,1964……斉藤 金作 ◇第9回国際刑法学会――第1部会〔議題〕競合犯および累犯以外の刑の加重事情……臼井 滋夫 ◇第9回国際刑法学会――第2部会〔議題〕家庭および性道徳に対する罪……平野 龍一 ◇第9回国際刑法学会――第3部会〔議題〕訴追機関の刑事訴訟における役割……平場 安治 ◇第9回国際刑法学会――第4部会〔議題〕刑事判決の国際的効力……森下 忠 ◇裁判の合理化と控訴審……鈴木 重信 〔身辺雑記〕 恩師……我妻 栄 〔商事判例研究〕 ◇信用協同組合の創立費用の負担――創立総会の議決した設立費用以外に発起人が支出した超過費用につき組合設立後理事会で組合がそれを支払うことを議決して約諾することができるか――旭川地判昭和37・1・18……鴻 常夫 ◇新設予定会社の発起人となるべき甲乙間で原始定款作成前にその会社のためになした土地賃貸借契約の効力――甲が右契約に基づく権利保全のために乙に対して得た土地処分差止の仮処分決定を取り消した例――東京地判昭和37・3・22……小町谷 操三 ◇生産用物品について実用新案の同一性の有無を判断する場合に,技術的効果の比較に重点を置くべきか――旭川地判昭和37・4・13……紋谷 暢男 ◇実質的に同一の企業経営に個人企業の形式と会社形態とが利用された事例と法人格の否認――市収入役による債権譲渡の承認の記載の効果――千葉地判昭和35・1・30……石井 照久 〔労働判例研究〕 使用者の主張する普通解雇権の行使に対して,懲戒解雇に当たるとされ,かつ,その濫用とされた事例――配転命令拒否を理由とする懲戒解雇の効力――福井地判昭和37・12・21……山口 俊夫 〔渉外判例研究〕 ◇ギリシャ人夫と日本人妻との離婚調停において家事審判法24条の審判をした事例――大阪家審昭和38・6・4……小瀬 保郎 ◇無記名証券の占有の効力とその準拠法――東京高判昭和38・2・27……三ツ木 正次 〔海外人権紙めぐり〕 パナマ事件と人権問題(下)――国際法律家委員会の調査報告から……自由人権協会 〔時の経済〕 嶮しさ増す65年の経済…… 〔U.S.Leading Cases)〕 私学教育の自由…… 〔特許法セミナー〕 〔第25回〕……内田 護文/兼子 一/鈴木 竹雄/染野 義信/豊崎 光衛/原 増司/松居 祥二/吉藤 幸朔