インターネットと法 第2版

IT革命，インターネットの急速な普及に伴い，新たな法的問題が発生している。サイバーポルノの規制，名誉・プライヴァシーの保護，プロヴァイダーの責任，電子商取引，コンピューター犯罪，著作権，商標，国際紛争と裁判所轄などについて，よりわかりやすく解説。

〔第２版新版化への序文〕
インターネットをとりまく技術の進歩には、めまぐるしいものがある。インターネットはさらに普及し、われわれの生活に果たす役割はさらに大きくなってきている。それに伴い、インターネットをとりまく法律も、大きく姿を変えようとしている。
インターネットをめぐる法律問題をやさしく解説するため、この本の初版を1999年に出版したが、さいわいにして多くの方に読んでいただき、こうして第2版を出版できることとなった。初版を出版してからわずかのようにも思われるが、インターネットの世界では、とてもわずかばかりの修正では対応できないほどの出来事が生じた。そこで、この第２版の出版に際しては、この間の進展に対応して記述を大幅に改めることとした。それにより、この本は、よりアップ・トゥ・デイトなものとなり、またインターネットをめぐる法律問題に関心をもつ方々に必要な情報が含まれているようになったものと考えている。
第2版の基本的なスタンスは、初版と変わってはいない。めまぐるしく進展するインターネット法の現状を、必ずしも法律に詳しくない方にもわかっていただけるよう、やさしく解説することが、この本のねらいである。初版と同様に、多くの方に利用していただき、インターネット法の現在を知っていただければと願っている。
2001年　睦月
編　者