法学教室2025年7月号(No.538)

最新号の詳細

法学を確実に身につけたい人の学習法律雑誌

特集


基本7法を中心に、学習上苦手意識を持ちやすい論点や判例などに焦点をあて、『特集』を組んでいます。豊富な情報量、そしてさまざまな観点からのアプローチにより、複合的な視点から法律をつかめます。

刑法解釈における判例と学説

暑い,長い夏がやってきました。照りつける太陽に打ち勝つのは困難なので,無理せず涼しい室内で勉学に励みましょう!


7月号の特集は刑法です。学説と判例の関係を考察するに適した6テーマを揃えました。第1論文は総論として,刑法学説と判例の関係について,山口厚先生よりご論稿をお寄せいただきました。山口先生が小誌にご寄稿くださるのはおよそ14年ぶり。最高裁判事を経た先生の書かれる「学説と判例」論は,見た目の文字量を遙かに凌ぐ重みがあるように感じました。そのほかの5論文とあわせ,必読です。本特集を通じて,刑法という学問分野の奥行きを感じてください。


本号には,いわゆるドワンゴ事件最高裁判決を取り扱った「判例クローズアップ」と,インサイダー取引の未然防止についてご解説いただいた「時の問題」も収録しています。いずれも,いま起きている問題に,法がどのように向き合っているかを示すもの。法の役割を考える一助としていただければ幸いです。

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