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1996年08月発売
四六判 ,
254ページ
定価 2,750円(本体 2,500円)
ISBN 4-641-03853-8
在庫なし
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英米法のエクイティに由来する信託法は,大陸法系に属するわが国の私法のなかでは異質なものと捉えられてきた。本書は,信託の一般私法法理における位置づけを明らかにし,信託法と民法・商法とが一体となった矛盾のない私法体系を構想する意欲作である。
信託とは決して特殊な制度ではなく,大陸法系に属するわが国の私法体系に矛盾なく位置づけられるものである。そして,この位置づけを理解することによって,わが国の民法・商法の解釈論にも新たな地平が拓かれ,また,信託法の構造を理解することも可能となる。(「はしがき」より)
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《主な目次》 第1章 信託法は特殊なものか 第2章 信託法理の義務均質化機能 第3章 信託法理の救済均質化機能 第4章 信託法理の典型契約形成機能 第5章 わが国における財産管理者の義務 第6章 わが国における財産管理者の義務違反に対する救済方法 第7章 信託とは何であったか
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