y-knotシリーズ

一般の方向け

2026/4/20 最終更新

感情・パーソナリティの心理学 Book guide 読書案内

 

Book guide 読書案内【第1章 感情を科学する──3つの伝統】
遠藤利彦『「情の理」論――情動の合理性をめぐる心理学的考究』東京大学出版会,2013 年。

感情のさまざまな概念や理論とともに,感情(emotion)に潜む合理性や,感情の法則性や機能性について包括的に学べる1 冊。基本感情理論,評価理論,心理学的構成主義についてバランスよく総合的に考察されています。

バレット,L. F./高橋洋(訳)『情動はこうしてつくられる――脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』紀伊國屋書店,2019 年

心理学的構成主義を最新の脳科学と合わせて学べます。

日本感情心理学会(企画)/内山伊知郎(監修)/中村真ほか(編)『感情心理学ハンドブック』北大路書房,2019 年

日本語で読める感情心理学の決定版。理論だけでなく,文化,発達,測定方法まで俯瞰できます。

コーネリアス,R. R./齊藤勇(監訳)『感情の科学――心理学は感情をどこまで理解できたか』誠信書房,1999 年

ダーウィン,基本感情理論,評価理論など,1996 年当時までの感情理論の歴史と主要論点が平易に整理されており,感情理論への理解が深まります。

 

Book guide 読書案内【第2章 パーソナリティを科学する──探究の歴史】
谷伊織・阿部晋吾・小塩真司(編著)『Big Five パーソナリティ・ハンドブック――5 つの因子から「性格」を読み解く』福村出版,2023 年

ビッグ・ファイブ理論の研究について学ぶなら,まずこの本。

リー,K.・アシュトン,M. C./小塩真司(監訳)三枝高大・橋本泰央・下司忠大・吉野伸哉(訳)『パーソナリティのH ファクター――自己中心的で,欺瞞的で,貪欲な人たち』北大路書房,2022 年

ビッグ・ファイブ研究から派生したHEXACO モデルについて知ることができると同時に,これまでのパーソナリティ研究についても学べます。

 

Book guide 読書案内【第3章 感情・パーソナリティの個人差──測定・検査・尺度】
高野陽太郎・岡隆(編)『心理学研究法――心を見つめる科学のまなざし』(第3 版)有斐閣,2025 年

質問紙法,観察法,面接法などの測定方法をより詳しく学べます。

丹野義彦・石垣琢麿・毛利伊吹・佐々木淳・杉山明子『臨床心理学』(改訂版)有斐閣,2025 年

臨床実践におけるパーソナリティや知能のアセスメント方法が学べます。

 

Book guide 読書案内【第4章 感情の生物学的基盤と機能】
飯田沙依亜・榊原良太・手塚洋介(編著)『感情制御ハンドブック――基礎から応用そして実践へ』北大路書房,2022 年

感情制御研究を基礎理論から応用・実践まで俯瞰し,社会・パーソナリティ・認知・発達・臨床など多領域の最新知見を学ぶことができる。

エクマン,P.・フリーセン,W. V./工藤力(訳編)『表情分析入門――表情に隠された意味をさぐる』誠信書房,1987 年

驚き・恐怖・嫌悪・怒り・幸福・悲しみなど基本感情の表情の違いを,顔の領域(部位)の組み合わせとして解説した入門書。

バレット,L. F./高橋洋(訳)『バレット博士の脳科学教室 7 1/2 章』紀伊國屋書店,2021 年

脳について私たちが知っていると思っていたことの多くが間違っていることを,わかりやすくユーモアを交えて解説しています。

 

Book guide 読書案内【第5章 感情・パーソナリティの基盤】
安藤寿康『遺伝と環境の心理学――人間行動遺伝学入門』培風館,2014 年

行動遺伝学を基礎から応用まで学べます。

スポーンズ,O./下野 昌宣(訳)『脳のネットワーク』みすず書房,2020年

脳内ネットワークモデルについて学べます。

山形伸二・高橋雄介(編)『ふたご研究シリーズ第2 巻 パーソナリティ』創元社,2023 年

パーソナリティの遺伝と環境を,最新の双生児研究で学べます。

 

Book guide 読書案内【第6章 感情・パーソナリティの生涯発達──養育,環境適応】
鈴木忠・飯牟礼悦子・滝口のぞみ『生涯発達心理学――認知・対人関係・自己から読み解く』有斐閣,2016 年

生涯発達心理学について,本章で扱っていない部分についても学べます。

内山伊知郎(監修)中村真・武藤世良・大平英樹・樋口匡貴・石川隆行・榊原良太・有光興記・澤田匡人・湯川進太郎(編)『感情心理学ハンドブック』北大路書房,2019 年

第3 部第11 章で感情の発達について学べます。

 

Book guide 読書案内【第7章 感情・パーソナリティと社会的適応──進化,適応,障害】
小田亮・大坪庸介(編)『広がる! 進化心理学』朝倉書店,2023 年

進化心理学をわかりやすく学べます。

デル・ジュディーチェ,M./川本哲也・喜入暁・杉浦義典(監訳)『進化精神病理学――心理学と精神医学の統合的アプローチ』福村出版,2023年

本章で取り上げた精神疾患が進化的な合理性をもっていた可能性について深く学べます。

 

Book guide 読書案内【第8章 なぜいつもこう感じてしまうのか?──ままならない感情とその制御】
有光興記(監修)飯田沙依亜・榊原良太・手塚洋介(編著)『感情制御ハンドブック――基礎から応用そして実践へ』北大路書房,2022 年

感情制御の基本から応用まで,幅広く学べます。

 

Book guide 読書案内【第9章 なぜいつもこうなってしまうのか?──ままならない行動とその制御】
小塩真司『「性格が悪い」とはどういうことか――ダークサイドの心理学』筑摩書房,2024 年

ダークトライアドを含む「ダークな性格」全般を,性格研究として広く整理する入門書。

喜入暁『心の中の悪魔――社会的に望ましくない性質の研究』フォレスト出版,2025 年。

ダークトライアドを中心に,その長所・短所をデータにもとづき説明し,見抜き方・飼いならし方まで射程に入れている。

岡田尊司『パーソナリティ障害――いかに接し,どう克服するか』PHP 研究所,2004 年

10 タイプのパーソナリティ症の特徴・背景・接し方・克服のポイントを,具体例で学べる入門書です。

尾崎由佳『自制心の足りないあなたへ――セルフコントロールの心理学』ちとせプレス,2020 年

先延ばし・衝動買い・過食・スマホ過多など,大学生が直面しやすい行動を科学的なセルフコントロール理論で整理しています。

 

Book guide 読書案内【第10章 パーソナリティは変えられるのか?──パーソナリティの変容方法】
リトル, B. R./児島修(訳)『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』大和書房,2016 年

パーソナリティを変容させたり演技したりすることに関心がある方へ。講義形式で理解が深まります。

マズロー, A. H./小口忠彦(訳)『人間性の心理学――モチベーションとパーソナリティ』(改訂新版),産業能率大学出版部,1987 年

基本的欲求や自己実現に関心がある方へ。原典を読むことで深く学べます。

有光興記(監修)『図解 マインドフルネス瞑想がよくわかる本』講談社,2017 年

マインドフルネスの実践方法を知りたい方へ。図解入りでその概要がわかります。

 

Book guide 読書案内【終 章 感情・パーソナリティ心理学の目指すものとは──ウェルビーイング,健康,パフォーマンス】
ピーターソン, C./宇野カオリ(訳)『ポジティブ心理学入門――「よい生き方」を科学的に考える方法』 春秋社,2012 年

強み・幸福・良好な人間関係など「うまくいく生き方」を科学的に解説するポジティブ心理学の入門書です。

島井哲志・長田久雄・小玉正博(編)『健康・医療心理学入門――健康なこころ・身体・社会づくり』 有斐閣,2020 年

健康とウェルビーイングに関する心理学の基本,さらに予防から治療までの行動変容・ストレスマネジメントなど,医療や産業領域での研究・実践方法について学べます。