第1章
Q1.1 ヴントが提唱した心理学の方法論として正しいものはどれか。
a. 行動主義
b. 内観法
c. 認知地図
d. 情報処理モデル
Q1.2 認知革命の契機となった出来事として,次のうち適切なものはどれか。
a. スキナーによる古典的条件づけの研究
b. ワトソンによるリトル・アルバート実験
c. チョムスキーによるスキナー批判
d. ヴントによる心理学実験室の設立
Q1.3 情報処理アプローチが心理学に導入されるきっかけとなった技術的背景として正しいものはどれか。
a. MRI 技術の普及
b. デジタルコンピュータの登場
c. 電気生理学的測定法の確立
d. 古典的条件づけの理論化
第2章
Q2.1 エビングハウスの記憶実験において,記憶保持の度合いを測定するために導入された指標はどれか。
a. 再認率
b. 節約率
c. 正答率
d. 想起精度
Q2.2 スターンバーグの記憶探索実験が示した,人間の記憶検索に関する特徴として適切なものはどれか。
a. 記憶内容を一括で検索する
b. 関連語のみを優先的に検索する
c. 項目数が増えるほど反応時間は比例的に増加する
d. 最も記憶に残っている項目から順に検索する
Q2.3 次のうち,認知科学において「機能の分散性」を最もよく説明する例として適切なのはどれか。
a. ブローカ野の損傷による言語障害
b. 単語の音韻処理に特化した脳領域の活動
c. 顔の認識に複数の脳領域が関与すること
d. 安静時の脳活動が停止すること
第3章
Q3.1 私たちの視野には欠けた部分がある。○か×か。
Q3.2 大音量の音楽を聴き続けて起こるヘッドホン難聴は,一時的なものなので,適度な休息をとれば必ず回復する。○か×か。
Q3.3 次のうち慣れが生じないのはどの感覚か。
a. 嗅覚
b. 平衡感覚
c. 痛覚
d. いずれもあてはまらない
第4章
(Q4.1 省略。書籍をご覧ください)
Q4.2 両目がないとモノを立体的に見ることはできない。○か×か。
第5章
Q5.1 短期記憶の容量に関して,ミラー(Miller, 1956)が提案した「マジカルナンバー」として最もよく知られているのはどれか。
a. 3 ± 1
b. 5 ± 1
c. 7 ± 2
d. 9 ± 3
Q5.2 作業記憶における「エピソード・バッファ」の主な役割として最も適切なものはどれか。
a. 音声情報と視覚情報の区別を行う
b. 感覚記憶と短期記憶を連結する
c. 長期記憶と作業記憶の情報統合を行う
d. 音韻的な類似性に基づく混同を抑制する
Q5.3 「札幌に行ったときの出来事を思い出す」といった記憶は,長期記憶のどの種類に該当するか。
a. 意味記憶
b. 手続き記憶
c. エピソード記憶
d. プライミング
第6章
Q6.1 近年のチャットボットや対話型AI の進歩は,大規模言語モデル(Large Language Models:LLM)の功績が大きいとされている。こうした言語モデルの構築(トレーニング)においては,とくに膨大な言語のデータセットが重要とされる。さて,それはなぜか。
a. データセットを増やすほど負荷が減り,学習が速くなるから
b. 大量の文書や対話のパターンから,より複雑な言語構造
や文脈依存性を統計的に学習できるから
c. 記憶力が制限され,学習内容をすぐに忘れてしまうから
第7章
Q7.1 人間の知識は,脳の神経細胞(ニューロン)のつながり方として,脳内に散らばって蓄えられているという説がある。また私たちはスマートフォンやノート,他者とのコミュニケーションといった脳の外にあるものとも知識を分散させながら活用している。次のうち,こうした「脳の内側と外側」の両面にわたる分散の特徴を最も的確に言い表しているのはどれか。
a. 人間の脳の中にすべての知識が蓄えられており,外部ツールはあくまで補助にすぎない
b. 脳内のネットワーク構造だけが知識の源であり,外的資源は認知には関係しない
c. 脳の中では情報が多数のニューロン間に分散されており,さらに外部の道具や環境との連携によって,知識や思考を拡張している
第8章
Q8.1 あなたの赤ちゃんに対するイメージはどちらに近いだろうか。
a. 生まれたばかりの赤ちゃんの行動は,反射により支配される。適切な刺激を与えれば,スポンジが水を含むようにどんどん吸収する。
b. 赤ちゃんには生まれながらに注意を向けやすい刺激がある。一度できるようになったことでもできなくなることがある。
Q8.2 新生児の視力はどれくらいか。
a. 目が開いていないので見えていない
b. 0.02 くらい
c. 1.0 くらい
d. 1.5 くらい
Q8.3 以下のうち,生後半年くらいの赤ちゃんができることはどれか。
a. 英語圏のl とr の聞き分け
b. サルの顔を見分ける
c. 物体は隠れていても存在し続けるという理解
d. 足し算
第9章
Q9.1 答えのある複雑な問題を解決しようとする際,理論上は「すべての可能性」をしらみつぶしに調べて解を探し出すことができる。しかし現実には,私たちが,最適解を網羅的に探索するのはほとんど不可能に近い場面が数多く存在する。その理由として,次のうち最も適切な説明はどれか。
a. 問題を理解し,必要な情報をすべて扱うことは簡単なので,むしろ必ず最適解に到達できる
b. 問題の構造を理解するのが難しく,さらに人間は経験則に頼りがちであり,記憶容量の限界や認知的リソースにも制約があるために,網羅的な最適解探索は困難になりやすい
c. 経験則に頼ることは逆に思考を妨げるだけなので,人間の認知には何の影響もない
第10章
Q10.1 次のうち,「フレーミング効果」に関する説明として最も適切なものはどれか。
a. 無関係な数値によって判断が引きずられる現象
b. 判断の根拠として典型的事例が重視される傾向
c. 表現の仕方によって同じ選択肢でも判断が変わる現象
d. 意思決定時に一度下した選択を正当化しようとする傾向
Q10.2 「呉市と庄原市,どちらの人口が多いか?」という問いに対して「呉市は聞いたことがあるから人口が多いだろう」と判断する思考法は,次のうちどれに該当するか。
a. アンカリングと調整
b. フレーミング効果
c. 再認ヒューリスティック
d. 意味記憶の活性化
Q10.3 ナッジのアプローチにおいて,臓器提供の同意率を高める方法として効果的といわれている方法はどれか。
a. 医師による説得的な説明を行う
b. テレビCM で提供の意義を訴える
c. 初期設定を「提供に同意する」にしておく
d. 提供の可否をその場で直接尋ねる
第11章
Q11.1 メガネは身体の一部である。○か×か。
Q11.2 幽体離脱はオカルトなので,科学の対象にならない。○か×か。
Q11.3 身体のない人工知能はつくれるだろうか。
第12章
Q12.1 現在のAI が⾼いパフォーマンスを発揮できる主な理由として最も適切なのはどれか。
a. AI は人間と同じような認知メカニズムを備えているから
b. AI は意味を理解しながら柔軟に推論できるから
c. AI は少量の経験から因果関係を学べるから
d. AI は膨大なデータと計算資源を活用して学習するから
Q12.2 以下のうち,「探索と活用のトレードオフ」に関する説明として最も適切なのはどれか。
a. 人間は常に既存の知識だけを使うべきである
b. 利用可能な時間が多いときほど活用を優先するべきである
c. 利用可能な時間が少ないときほど探索の価値が高くなる
d. 利用可能な時間が多いときほど探索が重要になる
Q12.3 人間が複雑な問題を効率的に解決するために用いる代表的な戦略はどれか。
a. 並列処理によってすべての選択肢を同時に検討する
b. 最適解を常に計算によって求める
c. サブゴール(中間目標)を設定し段階的に進める
d. 問題の全体像を直感に頼って一気に把握する

