「被災された方々,子どもたちの心のケアについて」無料公開特別サイト
~被災地のボランティアスタッフ,心理職,学校関係者のみなさまへ~



このたびの東日本大震災では,東北・北関東に甚大な被害がもたらされ,たくさんの方々が被災されました。
ボランティアの方々が活動されるなど,復興支援の輪が少しずつ広がりつつありますが,大震災という危機に直面された方々の「心のケア」も重要な課題となっております。
心に深く傷を負った方々と接する上で大切なこと・心構えや,災害・危機状況での心理的援助のヒントについて書かれた小社発行の書籍から,最も関連の深い3論文を選び,著作権者の了解を得て,当面の期間,無料公開することにいたしました。
被災地の学校の先生方やスタッフの方々,小さいお子さまがいらっしゃるご家族の方々,被災地に向かわれるボランティアスタッフの方々には,お読みいただくなり,また配布していただくなどして,ぜひご利用ください。
一日も早い復興に向けて,お役に立てばと願っております。

・ ダウンロード・配布利用可
・ リンクフリー
・ 公開期間:当面

【ご提供論文】

  1. 「危機対応とPTSD」小林正幸(東京学芸大学)
    [小林正幸・橋本創一・松尾直博編『教師のための学校カウンセリング』第15章]

    (第15章「危機対応とPTSD」扉導入文より抜粋)  災害や事件や事故で傷つくのは,身体だけではない。心も傷つく。災害や事件や事故や,いじめられた体験,被虐待など,人生の危機に出遭った子どもたちを,どう助ければよいのだろうか。傷ついた心を回復させていくために,大人ができることはなんだろうか。  本章では,危機に陥った子どもを緊急に手助けする方法,当面,どのように支援していくのかの方法を解説する。そして,その傷を癒す専門家の方法も紹介しよう。
  2. 「危機状況への支援」佐藤由佳利(北海道教育大学)
    [伊藤美奈子・平野直己編『学校臨床心理学・入門』第9章]

    (第9章「危機状況への支援」扉導入文より抜粋)
    近年,大地震や火山噴火,児童殺傷事件などが相次いで生じ,学校においても事件,災害,事故と無縁ではないことが改めて思い知らされることとなった。このような危機状況では個人ばかりではなく,学校組織全体も大きな動揺や傷つきを体験する。スクールカウンセラーはこのとき何をすべきで,何ができるのだろうか。(後略)
  3. 「リラクセーション――からだを落ち着かせる」井澤修平(独立行政法人 労働安全衛生総合研究所)
    [湯川進太郎編『怒りの心理学』第7章]

    (第7章「リラクセーション」冒頭より抜粋)
     この章では呼吸を中心としたリラクセーションについて紹介します。呼吸法は特に私たちが日常あまり自覚せず用いているリラクセーションの1つです。呼吸を整えることによって気持ちを落ち着けたり,緊張を和らげたり,ということは多くの人が体験しています。ここでははじめに呼吸を中心としたリラクセーションの怒り気分に対する効果や生理的効果について説明します。次に実際の呼吸を中心としたリラクセーションの内容や導入について,筆者の経験や海外の報告をもとに解説します。

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