法律実務のパートナー

ジュリスト　1989年２月１日号(No.926)

1989年01月25日　発売
定価 0円(本体 0円)

【特集】日本テレビ・ビデオテープ押収問題
　◇日本テレビ・ビデオテープ押収事件の憲法的問題点……清水　英夫
　◇日本テレビ・ビデオテープ押収と証拠収集……松本　一郎

〔論説〕
　◇日本アエロジル塩素ガス流出事故最高裁判決――昭和６３年１０月２７日第１小法廷判決……伊東　研祐
　◇判決宣告期日直前になされた国選弁護人選任の請求――最２小判昭和６３・７・８……長沼　範良
　◇憲法解釈における原意主義（上）……野坂　泰司
　◇求償関係における共同不法行為責任と使用者責任の交錯……潮見　佳男
　◇戦後法解釈論の批判的考察（３）――法律学基礎論覚書（７）……平井　宜雄
　◇天皇問題に関する見解……全国憲法研究会会員署名者一同

〔座談会〕
　不法行為制度と被害者救済……加藤　一郎／畔柳　達雄／柴田　保幸／寺田　逸郎／宮原　守男／森島　昭夫

〔書評〕
　◇利谷信義・江守五夫・稲本洋之助編『離婚の法社会学欧米と日本』……右近　健男
　◇龍喜助著『裁判と義理人情』……渡邊　綱吉

〔時の判例〕
　◇アースベルト訴訟最高裁判決――氏名，商号，商標等自己の商品たることを示す表示が不正競争防止法１条１項１号の周知性を具備すべき時点／出願公開後に実用新案登録請求の範囲が補正により減縮された場合における実用新案法１３条の３第１項所定の補償金支払請求と第三者が右補正後の実用新案登録請求の範囲の内容を知ることの要否――最３小判昭和６３・７・１９……水野　武
　◇荷降ろし作業の際の人身事故が自動車損害賠償保障法３条にいう自動車の「運行によつて」生じたものとはいえないとされた事例――最１小判昭和６３・６・１６……瀬戸　正義
　◇判決宣告期日の直前に国選弁護人選任の請求がされた場合にその選任をしないまま判決の宣告をしたことが憲法３１条，３７条３項に違反しないとされた事例――最２小判昭和６３・７・８……吉本　徹也

〔商事判例研究〕
　◇公益社団法人の理事と商法２６６条ノ３の類推適用――東京地判昭和６０・１１・１５……出口　正義
　◇ゴルフクラブ入会預託金返還請求権の成否――東京地判昭和５９・２・８……島袋　鉄男

〔労働判例研究〕
　農協の合併に伴う退職給与規程の不利益変更の合理性（大曲市農協事件）――最３小判昭和６３・２・１６……岩村　正彦

〔渉外判例研究〕
　台湾で締結された委任契約に基づく弁護士報酬等請求訴訟の国際裁判管轄――東京地中間判昭和６２・１０・２３……岡野　祐子

〔巻頭随想／随想〕
　◇英和辞典……小山　貞夫
　◇教師の日……平原　春好
　◇刑事政策雑感……岩井　宜子
　◇Ｐａｚｉｆｉｓｔ Ｃａｒｌ ｖｏｎ Ｏｓｓｉｅｔｚｋｙ歿後５０年，生誕１００年に思う……石村　善治

〔租税法研究会〕
　臓器移植ないしは人体組織の譲渡をめぐる課税問題（下）――アメリカ連邦所得税法を中心として……玉國　文敏

〔民法研究会〕
　代理人が第三者を本人と称した場合と民法１１０条の適用――東京地判昭和６２・６・２９……関　武志

〔海外法律情報〕
　◇アメリカ――猥褻物規制法……清水　隆雄
　◇ソ連――改正されたソ連憲法……中村　裕

〔知的財産権の潮流〕
　（７）特許審査期間の長期化問題――知的財産権の権利付与について……新原　浩朗

〔裁判実務の最前線〕
　（３）介入権とまたがりビル……石井　忠雄

〔ＪＵＲＩＳＴ ＴＯＰＩＣＳ〕
　長谷川辞任で打撃を受けた竹下戦略／合意された小口ＭＭＣの導入／揺れる「暗黒大陸」／ブッシュ新政権の顔ぶれと対日政策……

〔ＪＵＲＩＳＴ ＫＥＹ ＷＯＲＤ〕
　恩赦……浅野　一郎

〔法典編纂史余滴〕
　岩崎ガ火事ヲ出シタラ……その１……石井　紫郎

〔ＳＮＡＰ ＳＨＯＴ〕
　アメリカ弁護士会で講演，ケネディ大統領と会見……横田　喜三郎

〔ＡＩＲ ＭＡＩＬ〕
　英国の放送制度改革……長谷部　恭男

〔ジュリスト法律相談〕
　◇借家の明渡しと立退料等について……井上　省三
　◇交通事故による逸失利益の算定……奥野　滋