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表現の自由に守る価値はあるか

表現の自由に守る価値はあるか

「表現の自由」の価値を問い直す

松井 茂記 (ブリティッシュ・コロンビア大学教授)/著


2020年12月発売
A5判上製カバー付 , 400ページ
定価 7,480円(本体 6,800円)
ISBN 978-4-641-22800-9
Freedom of Expression:Is It Worth Protecting?

憲法

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ヘイトスピーチ,テロや暴力をあおるSNS,リベンジポルノ,フェイクニュース…これらが問題となるたびに「表現の自由」は後退させられていく。今や,表現の自由には守るべき価値はないのだろうか? 表現の自由を見守り続けてきた著者からの問題提起。

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目次
第1章 ヘイトスピーチと表現の自由
 はじめに
 1. 1 日本におけるヘイトスピーチ問題の歴史
 1. 2 在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチ
 1. 3 民事的救済および刑事処罰の可能性
 1. 4 ヘイトスピーチ禁止を求める声の高まり
 1. 5 ヘイトスピーチ禁止の合憲性
 1. 6 提案されているヘイトスピーチ禁止は正当化されるか
 1. 7 ヘイトスピーチ対策法および大阪市条例・川崎市条例の合憲性
 1. 8 ヘイトスピーチの現在
 結びに代えて

第2章 テロリズム促進的表現と表現の自由
 はじめに
 2. 1 テロリスト行為とテロリズム促進的表現
 2. 2 各国のテロリズム対策
 2. 3 違法な行為の煽動と表現の自由
 2. 4 テロリズム促進的表現と表現の自由――アメリカおよびカナダとの比較
 2. 5 テロリズム促進的表現と表現の自由――日本国憲法の下で
 2. 6 政府とプラットフォームの共同規制
 結びに代えて

第3章 リベンジ・ポルノと表現の自由
 はじめに
 3. 1 リベンジ・ポルノ
 3. 2 リベンジ・ポルノをめぐる法律の状況
 3. 3 アメリカの状況
 3. 4 制定されている州法にみられる共通点と差異
 3. 5 リベンジ・ポルノの公表禁止と表現の自由
 3. 6 加害者の特定とサイト管理者の責任
 結びに代えて

第4章 インターネット上の選挙活動の解禁と表現の自由
 はじめに
 4. 1 これまでの状況
 4. 2 インターネット上の選挙活動の解禁
 4. 3 ウェブサイト等を利用した選挙活動
 4. 4 電子メールを利用した選挙活動
 4. 5 有料広告
 4. 6 選挙の公正さを確保するための課題
 結びに代えて

第5章 フェイク・ニュースと表現の自由
 はじめに
 5. 1 アメリカ大統領選挙とフェイク・ニュース
 5. 2 フェイク・ニュースと表現の自由――アメリカの場合
 5. 3 フェイク・ニュースと表現の自由――カナダの場合
 5. 4 虚偽の表現と表現の自由を考える
 5. 5 虚偽の表現の拡散を振り返る
 結びに代えて

第6章 「忘れられる権利」と表現の自由
 はじめに
 6. 1 「忘れられる権利」の展開
 6. 2 日本における「忘れられる権利」
 6. 3 「忘れられる権利」をどう考えるべきか
 6. 4 「忘れられる権利」とグーグル
 6. 5 「忘れられる権利」と裁判所の管轄権
 結びに代えて

書評等

※『朝日新聞』(2023年4月29日付朝刊)の読書面・記事「ひもとく 表現の自由と憲法」に掲載されました。紹介者は,鈴木秀美・慶応義塾大学教授。

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