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キャップ・アンド・トレード -- 排出権取引を中心とした環境保護の政策科学

立命館大学 叢書・政策科学 > 立命館大学 叢書・政策科学 7

高尾 克樹 (立命館大学教授)/著


2008年01月発売
A5判上製カバー付 , 246ページ
定価 4,180円(本体 3,800円)
ISBN 978-4-641-19990-3


環境 > 環境経済学

在庫なし

京都議定書で定められた温暖化ガスの排出権は国や企業間で取引でき,欧州では大規模な取引市場が動き出している。今,注目を浴びている排出権取引制度の機能を,その成り立ちから説明し,環境政策として有効な手段であることを明らかにする力作。
目次
第1章 キャップ・アンド・トレードとは何か
 キャップ・アンド・トレード概観
 キャップ・アンド・トレードの歩み
 キャップ・アンド・トレードのバリエーション
第2章 キャップ・アンド・トレードの理論
 キャップ・アンド・トレード誕生の舞台
 取引可能な汚染排出権
 キャップ・アンド・トレードの機能と効率性
 ワイツマンの定理
 数量的規制手段と価格的規制政策の政策的結合
第3章 ニュージーランドの譲渡可能個別漁獲割当
 制度枠組み
 ITQの初期配分について
 ITQ市場
 ITQ制度で漁業はどう変わったか
 レントシーキング
第4章 アメリカの二酸化硫黄排出権取引
 酸性雨プログラム成立までの経緯と制度の概要
 酸性雨プログラムによる酸性雨被害の緩和
 なぜ低コストで排出削減が実現できたか
 排出権取引による汚染の集中(ホットスポット)
 市場は機能したか
 自主参加メカニズムと逆選択
 事例のまとめ
第5章 イギリスの温室効果ガス排出権取引スキーム
 排出権取引スキームの概要
 排出権取引市場の成り立ち
 排出源のキャップ・アンド・トレード戦略
 環境税,直接規制,排出権取引のポリシーミックス(政策的統合)
 まとめ
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